大分の温泉と言えば別府、湯布院が有名ですがかつて戦前には別府に次いで二番目の入湯客数を誇った温泉があります。“湯平温泉”ですが私も今まで行ったことが無く今回の初訪問を楽しみにして来ました。もともと江戸時代より湯治場として栄えていたそうで歴史的には湯布院よりも古いと言われています。

湯平温泉に車で向かいますが途中湯平駅に寄ってみます。由布院駅には何度も行っていますが湯平駅は初めてです。

ちょうど久大線の特急ゆ号がやって来ましたがこの時間は降りる人はほとんどいませんでした。山の緑に映えるお洒落な赤いマスクです。

案内板を見ますと意外にも湯平駅から湯平温泉街にはかなり距離がありますね。徒歩では1時間も掛かるようです。近いと思って間違えて降りると大変ですね。

車で湯平温泉の石畳に入る石畳通り入口にやって来ました。この石畳は江戸時代に敷かれたものだそうで歴史を感じます。ここからは歩いて石畳を上がって散策していきます。

温泉街らしくお土産屋さんもありましたので明日の帰りに寄って名物のアイスクリームを買うことにします。

旅館街に沿って流れるのは花合野川ですが昨年の豪雨によって大きな被害を出してしまいました。まだあちこちに豪雨の爪痕が残ります。

石畳の両側に飲食店や土産屋、共同浴場、旅館が並びますが正直あまり活気が無く少しさびれている印象を受けました。まだ豪雨からの復興が終わってない所もあるようです。

観光案内所がありましたので地図をもらって少し案内してもらいました。

この一階には名物の共同温泉(中の湯)がありましたが現在は地域の人しか入れないようになっていました。

共同風呂には入ってみたかったですね。

石畳は少し滑る感じがしましたのでツルツルの靴は要注意ですね。

ここにはやはり共同温泉(金の湯)がありましたが今は閉まっていたようです。

亀の甲のような石畳は坂になっていてはっきり言って歩くのに苦労します。

こちらは湯平で有名な大洞窟温泉なる志美津旅館ですね。

花合野川の流れのせせらぎ音は常に響いています。

一旦大雨になると濁流となって被害をもたらしてしまうのが困りものです。1年経っても積まれた土嚢がまだ被害の大きさを物語っています。

今回は川沿いのペンションに宿泊させていただきました。災害時にはこのペンションの露天風呂にも土砂が押し寄せて復興が大変であったということでした。

夜になってしとしと小雨が降りましたが敢えて石畳を歩いてみました。温泉街に提灯が灯り濡れた石畳に反射して幻想的な雰囲気を作り出しています。

昼とは違う幻想的な風情があって良かったですね。

ほとんど空いている店はありませんが静かな石畳は風情があって湯平温泉の特徴的な風景となっています。

期間限定で開くBARのネオンが石畳に映ってきれいでした。

山の温泉街の朝はたいへん清々しいものでした。朝風呂を楽しんだ後に元気に出発できました。

初めて訪れた湯平温泉ですがまだ道路が片側通行であったり土嚢が積まれたままになっていたりと災害の爪痕が残ります。しかしながら大分からは湯布院よりも近く温泉の泉質は湯布院にも劣らず気持ちの良いもので見直す点が多々ありました。コンビニもパチンコもありませんが温泉でのんびりと過ごしたい方はぜひ訪れてみてほしいです。(22)