天ヶ瀬温泉は大分方面から国道210号線を進むと普通は通り過ぎてしまう小さな温泉ですが別府、湯布院とともに豊後三大温泉に数えられる評判の温泉です。ただ2020年7月九州を襲った豪雨により温泉街は壊滅的な被害を受けて現在も復旧の最中にあります。今回はその復興支援の気持ちを込め訪問し温泉を楽したいと思います。
国道210号線から天ヶ瀬温泉への入り口です。
まず訪れたのはJR九大本線の天ヶ瀬駅です。横に観光案内所があるのでマップをもらい情報収集します。
線路に草が伸びていますが実は今年の大雨で久大本線の日田~豊後森間が不通になっています。毎年の様に異常気象の災害に襲われて本当に気の毒な気持ちでいっぱいです。
駅に描かれた子供の絵ですが通常であれば特急ゆふや特急ゆふいんの森号が停車する駅なんですが現在は見れませんね。
ちょうど代行バスがやって来ました。不通の間はバスが代行運転しています。
近くにはいろいろな観光スポットもあるようです。今回はよく聞く評判の桜滝へ初めて向かってみます。
駅からは車で駐車場まで1分ほどで着きます。看板が出ていました。
少し奥まったところにあるようで2-3分ほど公園横を歩いて進んで行きます。
すると轟音と共に涼しい風と水っぽい冷気が押し寄せてきました。落差が25メートル、幅が15メートルで思ったよりも水量もあって豪快な滝でびっくりしました。飛沫が飛び散り桜の花の様であることから桜滝と言う名になったとのことです。
あっという間にカメラが曇ってしまいますがマイナスイオンがたっぷりでしょう。滝つぼの近くまで行くと服がびしょびしょになりました。予想外の見応えのある滝でした。
さてその後は温泉街に向かいます。本日の宿泊は高台にある天ヶ瀬温泉のホテルです。
玖珠川に沿って開かれた天ヶ瀬温泉ですが最近の豪雨によってたびたび襲われています。玖珠川に沿って210号線とJR九大本線が並んで走っており豪雨や台風の度に被害を受けています。
川沿いにも豪雨の爪痕が見られます。この川壁はおそらく今年の大雨のために崩れ落ちたと思われます。
天ヶ瀬温泉の観光マップですが川を中心に両側に温泉宿やお店が並ぶ形状です。
細い道沿いに民家やお店が並んでいます。
川のすぐ側を車で通ることができます。川の流れが爽快です。
水がきれいで清流に十分癒されますが、川が近いが故に大雨で大水害が起こりました。
天ヶ瀬温泉のシンボルとも言えるこの朱色の橋は奥のホテル成天閣の専用橋ですが、この橋も昨年の豪雨で打撃を受けましてやっと最近修復工事がほぼ完了したとのこと。
天ヶ瀬温泉の名物の一つはこの川沿いの共同露天風呂で100円とかで入ることができます。ただし周りからは丸見えなのを覚悟でいるしかないです。もちろん水着着てもOKだそうです。
道路から川に簡単に降りられるようになっていて露天風呂に入ったり川の景色を楽しんだりといろいろ楽しむことができます。
川べりに降りてから橋を見上げた景観です。
昨年の大水害で川の濁流が襲い1階2階がいまだに修復工事中のホテルもあるので心が痛みます。この高さまで大雨の水かさが達したのは信じられないです。
橋のすぐ横にも共同露天風呂がありました。
こちらはコンクリート製の天ヶ瀬橋で車で対岸に渡ることも出来ます。
天ヶ瀬橋の上からの眺めです。景観の素晴らしい温泉街です。
水光園さんという天ヶ瀬を代表する川沿いのお洒落なホテルも水害の被害にあっていまだ休業中です。
有名なかじかの湯もまだ入れないままの様です。
ここにも露天風呂を発見しましたがここも被害を受けたままのようです。
川沿いのお店や民家も被害を受けていますが徐々に復興の動きが見えてきています。
和菓子の田代屋さんも先月に新店舗をオープンできたそうです。名物のそば饅頭をお土産に買いました。
今回のお泊りは少し高台にある温泉ホテルでしたが、源泉が複数あって違うタイプの温泉を楽しめるなど贅沢な温泉ライフを送れました。お湯がぬるぬるして一日に何回もお湯に入って楽しめました。
ということで被害状況も実際に目にしましたが少しずつ復興が進みつつあるのも確認できて少しでも支援できると良いなと感じ天ヶ瀬を後にしました。
温泉も格別で泉質が素晴らしいのも実感しましたので日帰りでも良いので機会あればまた訪れたいです。
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