大分県は佐伯に秘境駅として有名な駅が存在します。私はこの駅を列車で通過したことは何度もありますが駅で乗ったり降りたりしたことはありません。大分と宮崎の県境に近い山間に存在する駅なので昔から交通の難所と言われてきた場所です。最近の秘境駅ブームと言うのもあって時々テレビの旅番組でも取り上げられることもあり、私も興味があるので車で出かけてみることにします。

大分県佐伯市にやってきました。東九州自動車道の佐伯ICを降りるとさすがに海の町ということで看板が特色を出しています。

佐伯からは国道10号を通って宗太郎駅を目指しますが秘境駅であるが故にかなりの山奥の様です。昔から難所のイメージがあって宗太郎越えという言葉がありますね。車でも行けるのが幸いです。

途中直川を通っていると突然巨大なカブトムシが出現! 近くにはかぶとむしの湯などかぶとむしの名前が付いた施設が存在します。楽しそう!。

車のナビで設定していましので迷いませんでしたが佐伯から約30分、道路にも宗太郎駅の案内が出ていました。

ただすぐには駅がどこにあるのか分かりません。数軒ある民家のある方を見上げると駅の渡線橋が見えて駅の位置がなんとか分かりました。

駅に着きました。深い山に囲まれた場所に宗太郎駅がありました。駅舎らしきものはありませんでいきなりホームに出れました。駅と言っても静かです。

まずは渡線橋を渡って駅の全体を確認してみます。周りには蝉の鳴き声しか聞こえてきません。線路は山の中に消えて入っているように見えます。

下りのホームからの風景ですが一応待合所がありますが見渡しても人は私一人しかいません。

日本でも有数の秘境駅と言われる宗太郎駅です。県境に近いですので大分県の最南端駅で隣の市棚駅は宮崎県になります。

この駅の上り列車は朝と夜の2本、下りは朝の1本です。下りの6時54分発延岡行きの列車は日本一早い最終電車です。ホームに人が居ない理由が分かります。

改札の代わりには運賃箱が設置されていました。ここでは一日の平均乗車人数は1人に満たないとのことでした。確かに利用する人はなかなかいない気がします。

秘境駅らしく待合室には訪れた人が残したメッセージノートやメッセージの書かれた石ころが残されています。

しばらくただずんでいましたらアナウンスが流れはじめ延岡方面から特急(にちりんシーガイア)がやってきました。

特急はやや速度を落として静寂を切り裂いて停車することなく通り過ぎていきました。

通り過ぎてもしばらくの間、山の間に列車のゴーという音が響いてこだまの様に聞こえていました。

十分に秘境駅の雰囲気を楽しんだので引き上げることにします。秘境駅とは言え車でアクセスできるのは有り難かったです。来た道を佐伯方面に向かって車を走らせます。日豊本線と時々交差して国道を走ります。

お隣の重岡駅が見えてきました。ここは宗太郎駅よりも開けた場所にあって駅舎も新しくきれいですので秘境駅とは言えないですね。

 

それでもこちらの駅は朝の1本、下りは朝夕の3本です。

ホームに出てみると人が誰もいないのは宗太郎駅と雰囲気は同じですね。(笑)

ホームで待っているとちょうど佐伯発宮崎行きの特急がやって来ました。上り列車と同じにちりんシーガイアですね。

隣の宗太郎駅に向かって特急が走り去っていきました。

 

さて時間があるのでランチは新鮮な海産を食べたくて佐伯市内から少し離れますが蒲江まで車を飛ばすことにします。蒲江なら美味しい魚が食べれるでしょう。

蒲江ICすぐの蒲江インターパーク(海べの市)のレストランに寄ってみます。

生け簀には大きな魚達や伊勢海老が元気に動き回っていました。

蒲江の名物は海産物ですがこの時期は特にカンパチと岩牡蠣に力を入れているそうです。

ということで名物のカンパチ丼と焼き牡蠣を頂きました。さすがの美味さでした。

すぐ裏には宝の海が広がっていました。

牡蠣小屋なんてのもありました。たくさん食べてみたいです。

最後に佐伯市周囲の観光マップを紹介します。すぐ南は宮崎県ですね。

今回秘境駅を旅しましたが寂れた雰囲気が良かったですね。最近では宗太郎駅に観光列車の36プラス3も停車するそうです。

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