春の近い3連休になりましたので関西方面へ出張してみたくなってうずうずしてきました。テーマとしては徐々に広がりつつあるとみる明智光秀ブームに乗ってその史跡やゆかりの地を旅するものです。NHK大河の影響もありますが光秀の城としてみるとやはり近畿地方、特に京都が興味の中心となります。今回はフェリーさんふらわあに乗ってのんびりとした城めぐりに出発です。(2020/02/22)

夜の大分港よりさんふらわあ・ごーるどに乗って神戸を目指します。

出港前の船上では大きなリールでロープを引っ張り上げていました。

いよいよ時間です。大分港に別れを告げて出港します。

今回のフェリー旅ではウイルスの感染も心配なのでカプセル状のプライベートルームに申し込みまして幸い予約ができました。ほとんど寝るだけの部屋です。普段はごろ寝のツーリストルームで十分ですが今回は少し奮発しまして初体験してみました。

個室ではテレビも見れますし船の現在の位置も見ることができます。朝方ですがもうすぐ狭い明石海峡を通ります。

夜明けが近いですがもうすぐ明石海峡大橋をくぐります。

朝まだ早いのですがこの橋を見ようと何人かの乗客がデッキに出てきて橋を見上げています。

橋を真下から見上げますがその長さと大きさは迫力があります。

朝の7時半過ぎですが神戸港に着岸していきます。ほとんど揺れることもなくほぼ快適な船旅が終わりした。

この日は神戸から最初の目的地を目指して東海道線を移動していきます。約1時間で長岡京駅に降り立ちました。

ここから勝竜寺公園を目指します。勝竜寺は光秀が築城した訳ではないですが娘の玉(ガラシャ)と細川忠興が生活した場所であり、また本能寺の変の後に秀吉と戦った山崎の戦いの際に光秀が拠点とした最後の場所です。

ガラシャゆかりの地図がありましたが全部回るには時間が無いですね。いくつかに絞って回りたいです。

まずは神足神社に寄ってみます。

 

ここは勝竜寺城の北東側になりますがここには城を守る土塁の跡が残ります。足利義昭を奉じて織田信長が入京した際に細川藤孝も従ってここ勝竜寺城に入りました。そして城を守るように大改修を行い土塁、空堀を造ったとされています。土塁は長さ50メートル、高さ6メートルに渡ります。

案内板によるとここに残る土塁跡は全体のほんの一部でありさらに複雑な構造の土塁が続いていたようです。勝竜寺城からもかなり離れています。

神足神社にも御参りします。平安時代から続く由緒ある神社ですので細川藤孝が勝竜城を拡張した際に取り込んだことがうなずけます。

神の足と書きますのでサッカー選手とかに信仰されそうですね。

そしてさらに歩いていくと勝竜寺公園が見えてきました。細川藤孝が入城し大改修を行った勝竜寺城ですが細川忠興とガラシャが新婚時代を過ごしたことで知られています。またガラシャの父の明智光秀が本能時の変後に秀吉を迎え撃ったのがこの勝竜寺城です。

新婚当時のガラシャにとってはこの勝竜寺城での生活は幸せであったと思いますが丹波に移ってから父・光秀による本能寺の変により人生が波乱万丈に一変していきます。

お堀に囲まれたこじんまりとした城跡という印象です。

公園内にはいくつかの史跡がありますが、当時の石垣や山崎の戦いに敗れた光秀が坂本城を目指して逃げ出した北門跡というのもありました。

勝竜寺城についての説明です。

正面に「お玉(ガラシャ)輿入れの城」の碑が建っています。管理棟は模擬櫓になっています。

中は資料館でボランティアの方が詳しく説明してくれます。

案内板を読むと長岡京は昔から大阪と京都の間に位置しており交通の要衝であるという事が良く分かります。

またこの地は天王山や山崎の古戦場に近いためあちこち見たいところがたくさん有りますが場所が点在し広いため車が無いので全部見ることは諦めました。

公園内に史跡が存在しますので見て歩きます。

下の方の石垣が細川氏時代の石垣とのことです。

そして長岡京駅へ戻る途中ですが、光秀との関わりがあると言われる恵解山古墳(いげのやまこふん)に寄ってみます。回りには学校や家屋のある住宅街に大きな古墳の公園が現れます。

秀吉との戦いの際の山崎の合戦で光秀が本陣を置いたのがこの恵解山古墳でないかと言われています。

古墳の大きさは全長128メートル、後円部の直径78.6メートル、前方部の幅78.6メートル、教科書で習ったような綺麗な前方後円墳です。

本能寺の変の直後の山崎の戦いにて豊臣秀吉と明智光秀の戦いの際に光秀が本陣をここに置いたのでしょうか。ただ現地を見たところ本陣にしてはスペースが狭くて場所が無いような気もしました。

古墳の上からは決戦の地と言われる天王山がすぐそこに見えています。

当時もこのように装飾のためか埴輪が並べられていたと考えられています。

 

その②へ続く (34)

その②【亀岡編】へ

 

 

 

 

 

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