その①から
次に秀吉の一夜城に向かいますが路線バスも無いために周遊バスが活躍しています。中ではボランティアの方が観光ガイドもしてくれるのでなかなか勉強になります。小田原城を回ったついでに一夜城も回りたいと思います。
一夜城といってもしっかりと縄張りがあって想像したよりも立派な城の様です。
一夜城という言葉にすごく簡単な城のイメージがあったのですが土台からしっかり石垣を積み上げているのが分かります。
実際には約4万人が動員され4月から6月の80日間を要しているとのことです。
あちこちに石垣がむき出しになっており逆に生々しさを感じます。
大きな岩がゴロゴロと崩れてきそうです。
木が大きく育っていますが当時はこれほどは無かったでしょう。
おっと、まむしは困りますね。
こちらには櫓が存在したという事でしょうか。
もっとも高い場所にある天守台跡です。
最高地点は標高261.5メートルですが、このあたりに秀吉が滞在し茶会や宴会を開いて騒いでいたのだとしばし感慨にふけります。
小田原駅方面を見てみると3キロほど先に小田原城が見えますでしょうか。
実際の小田原城よりは高くて見下ろす形になりますし小田原城への威圧感はかなりあったでしょうね。
一夜城とは言え秀吉が天下統一の最終段階で天下に自分の力を見せつけるのは十分でした。
小田原駅に戻りますが、駅東口から歩いて2-3分ですが、北条氏政・氏照の墓所があります。降伏し城主の氏直は高野山に追放されましたが、父氏政、その弟氏照の両人は責任を負って自刃しました。
北条氏政は、北条氏第4代の領主。氏照は、氏政の弟で八王子をはじめ5つの城主でした。右から氏政夫人・氏政・氏照の五輪塔が並びます。
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