長野の旅 その①から続く
さて長野には歴史的価値の大きい城がたくさんありますね。天気も良いので連休を利用して訪問してみます。新幹線の佐久平駅から小海線で小諸に向かいました。
駅からすぐ小諸城跡に着きます。小諸城は元々武田信玄が東信州への侵攻により従来の鍋蓋城などの諸城を取り込んで新たに築いた城で、山本勘助に縄張りさせたと伝わります。
その後仙石秀久が城主になって城の拡張を行っています。仙石秀久は秀吉の最古参の家臣ですが九州征伐の中で失態を犯し秀吉の怒りを買い改易されますが、小田原攻めでの活躍が認められ小諸５万石の城主となります。
現存する三の門は小諸城址懐古園の入口となっています。(重要文化財） 城は城郭部分が城下町よりも低いために穴城と呼ばれています。
当時の大きな石垣も残りますが三重の天守があったと伝わります。
野面積みの石垣が当時の城の面影を残します。
あの有名な関ヶ原の戦いの上田攻めの際には徳川秀忠軍はこの小諸城から出陣していったのです。
駅の反対側の市街地になりますが大手門が残ります。(重要文化財）
仙石秀久の時代の城郭建築の大手門です。
園内には山本勘助の鏡石が伝わります。
市の動物園も併設されており市民の憩いの場所になっています。
ライオンなど結構大物の動物も飼われているので必見です。
城内でも美味しい小諸そばが食べれますがここは別の有名店へ足を運びます。
小諸と言えばそばですね。街中にも古い建物が目に付きますがここ丁子庵の建物も明治１８年の創建とのこと。
非常に雰囲気のある古い店内で頂くソバですが、今回は地元で良く食べられるというクルミソバを初めて食べました。美味しかったです。
さて小海線に乗って次の場所へ移動します。
１時間に１本程度のローカル線です。
あまり聞いたことが無いと思いますが小海線の臼田駅です。ここには日本に二つしかない特徴を持ったお城が存在します。
駅から約１．２キロですが歩くことにします。ちゃんと案内板に龍岡城五稜郭が表示されています。
龍岡城址が見えてきましたがここは日本に二つしかない五稜郭のお城です。函館の五稜郭は有名ですが函館から３年後にここにも五稜郭が作られました。
星形の石垣と堀は今でも確認することができます。函館の五稜郭とは少し形が違います。
函館よりは小さく１５分くらいで歩いて１周するくらいの大きさと思います。
近くで見ると星型の城壁はなかなか整然として美しいです。函館タワーの様な施設はもちろんありません。
お堀もありますが幅が知れているのであまり防御にはならないように思えます。
敷地には今小学校になっており校庭にお台所が残っています。
お城の建屋は結局完成から５年くらいで取り壊されてしまったようであまり存在価値は無かったようです。
小諸城と龍岡城を回れて城好きとしてとても良かったです。(25)
