別府の鶴見岳は阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、別府市内からだけでなく大分からもその美しい姿を見ることができる活火山です。恐らくは別府の温泉もこうした活火山があるから湧きだしていると言えるでしょう。別府の街はこの山から扇状形に広がっています。今日は天気も良いので正月に友人と久々に鶴見山に登頂することになりました。

登頂と言っても鶴見岳にはロープウェイがありますのでこちらを利用します。鶴見山は標高1375メートルで歩いて登ることもできます。地元の小中学校では登山遠足で登ったこともあると思います。

ちょうどロープウェイが降りてきました。約100人は乗れる大型のロープウェイで九州ではトップクラスの規模とのことです。

道路を車で走りながら思わず到着を見続けてしまいました。

近鉄・別府ロープウェイは昭和37年の開業とのことで約60年の歴史を刻みますが地元の人々に愛されて続けていると感じます。

ゴンドラが到着しましたがほぼぎっしりの満員なことにビックリしました。正月明けですがまだ利用客が多いようです。

山頂駅に着きましたがその景色は素晴らしいです。眼下に見えるのは奥別府の志高湖です。

山頂でも展望台や七福神巡りなどいろいろと楽しみがあるようです。

ロープウェイの山頂駅からは更に10分ほど歩いたところが山頂になっているようです。テレビのアンテナ塔が建っているのが見えます。

赤い鳥居は鶴見山上権現一の宮です。

巨大な温度計が建っていますが現在0度を指しています。下界が約12度でしたのでかなり温度が違いますね。例年1月には大寒がまん大会が開催されるほど寒い所ですが今年はまだ比較的暖かく雪も見えません。

山頂を目指して登山道をてくてくと登ります。例年この時期なら木々は樹氷に覆われている頃と聞きますが今年の正月は非常に暖かいのです。

途中七福神の神さまにお参りします。時間があれば全部回りたかったですが次回のお楽しみです。

鶴見山山頂に着きました。あまり風が無かったですがさすがに空気の冷たさが感じられるようになってきました。

この日は天気が良くて展望台からの眺めもまた素晴らしいです。中央の山はお猿の高崎山です。高崎山は標高630メートルなので完全に上から見下ろしています。そしてその向こうに光る屋根がかすかに見えています。

そうです。昭和電工ドームの屋根が光り輝いていました。

別府のシンボルのビーコンタワーや別府公園、杉乃井ホテルなども良く見えています。

眼下に別府の町並みと別府湾の美しい海が一望できて素晴らしいですね。絶景とはまさにこのことです。

国東半島の方向も良く見えました。もしかしてこの方向の先に少し白く見えているのが大分空港ではないでしょうか。

15分ごとにロープウェイが発車する山上駅です。風があまり強くなかったのが幸いでした。

ゆっくりとゴンドラが到着します。やはり乗客がいっぱい乗っていました。

山頂駅から山麓の高原駅を見下します。高原駅までは約1800メートルの線路長があるそうです。落差も約800メートルあります。途中には四本の鉄柱でケーブルを支えているということです。

中間地点でゴンドラ同士がすれ違います。四季によって違う景色を楽しめるのもロープウエイの魅力の一つという事です。

駐車場の車が見えてきました。手前の建物は焼酎館です。

約10分で高原駅に到着します。

無事に山麓駅に到着しました。天気は引き続き快晴のままです。

私としては恐らく約30年ぶりに鶴見岳に登ったと思います。昔の記憶はほとんど無いですが今回久々に登って見て快晴でその素晴らしい大パノラマに圧倒され大満足でした。大分にいるとどこからでも鶴見山は見えていますのでまた鶴見山を見るたびにこの絶景を思い出すと思います。(25)

 

★別府ロープウェイ

https://www.beppu-ropeway.co.jp/