今回は大分県の県北に位置します宇佐の歴史博物館を訪問します。宇佐市は国東半島の付け根に位置しますが何と言っても全国4万余りある八幡宮の総本宮の宇佐神宮が有名ですね。宇佐神宮の創建は725年と言われており大和朝廷の時代から影響力を持ち宇佐地域は当時から重要な土地として開かれていたことになります。歴史博物館でその歴史の深さに触れたいと思います。

今回は宇佐神宮を含めて歴史の勉強をしたく宇佐駅にやってきました。ちょうど展示会も開催されていますのでそれを目指して移動します。

とにかくこの地域は歴史も古く史跡や神社仏閣が多く存在します。神仏習合の宇佐神宮、富貴寺ともに国宝です。

宇佐市は国東半島の付け根に位置します。(USA!)宇佐市含めて国東半島全体が歴史と史跡の宝庫と言っても過言ではありません。

宇佐風土記の丘にある宇佐歴史博物館を初めて訪問します。現在ラグビーワールドカップに併せて、かつての「来豊者」の視点からどう見えたかという特別展「来豊者ー彼らが見たおおいたー」が開催されていました。面白い視点だと思いぜひ勉強したいと思い入館してみます。た。

館内入って正面では熊野磨崖仏が出迎えてくれます。実物を見たことがありますが豊後高田にある国内最古にして最大級の磨崖仏でして

国の重要文化財に指定されています。

熊野磨崖仏に関する案内です。

ビックリしたのは館内に国宝の富貴寺の大堂が実物大で再現されていることです。この富貴寺も豊後高田ですが平安時代後期(12世紀頃)の建築とされ現存する九州最古の木造建築物です。

実物の建物は時代が経っているので歴史を感じますが威厳があって風格があって美しさに見とれるほどの美しい建築物です。宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並び、日本三大阿弥陀堂のひとつとも言われています。

さらに驚いたのは大堂の内部が創建当時の様子にそのまま再現されていることで、本尊の阿弥陀如来坐像とその後ろや壁と柱に描かれた極楽浄土の壁画によっての立体曼荼羅が再現されています。立体曼荼羅は高野山でも拝見したことがありますが遠い豊後の国の富貴寺でも同様の世界が実現していることに驚かされます。

ちなみに数年前に訪れた時の実際の富貴寺大堂の写真です。

どの角度から見てもこんな美しい建築物がこの地域に存在することが驚きです。

元禄時代の豊前の地図がありましたが宇佐郡と下毛郡が表示されたくさんの村が存在していたことが興味深かったです。

広場で目に付くのは盛り上がったひょうたん型の山ですがこれは前方後円墳だそうです。

赤塚古墳の案内板です。この辺りには3世紀から6世紀に造られた6基の前方後円墳が存在しこれを中心に整備し公園としたものです。

この辺りには古墳がいくつも見つかっています。古代から何か重要な神聖な場所であったのかも知れません。

さて宇佐からはすぐ隣の町になりますが豊後高田市に移動します。豊後高田市はも見たいところがたくさんありますが今回は人気の昭和の町を訪れて帰りたいと思います。

古い昭和を思い出させる街並みで町興しに成功したこの豊後高田市ですが最近はよく全国放送の旅番組にも登場しますのでよく知られていると思います。

まず目を惹くのは懐かしいボンネットバスです。実際に乗って街を巡ることもできますが予約が入っていましたので今回は諦めます。

逆になかなかカッコいいスタイルだと感じましたがいかがでしょうか。

後ろ姿も懐かしい感じがします。

旧米蔵を改造した昭和ロマン蔵ですがこの中で駄菓子屋や商店街や昔の教室などを体験できます。

昔懐かしい型式の車が並び郷愁を感じます。

オート三輪車なんて今ならカッコいいとプレミアが付きそうです。

確かに昔はこんな車が走っていたのを思い出しました。

こんな駄菓子屋も昔は町にたくさん見かけた気がします。

射的場やパチンコ台なども昔はありましたね。

ロマン館を中心にした一帯が昭和の町として散策ができるようになっています。

時代は令和になって昭和はさらに遠くなりましたが昭和の頃の雰囲気がここでは味わえます。

商店街も敢えて新しくせず古い趣を残しているそうです。

このような店構えの商店が多くあったと思い出しますね。

宇佐はもちろん国東半島一帯の歴史には興味があります。相当に奥が深いです。有意義な一日を過ごすことが出来ました。

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