次は能登半島の東側ですが七尾市の七尾城に向かいます。ここも100名城に指定されていますが山城ということもあってツアーでないとなかなか来れなかったです。

前田利長が最初に与えられた城がこの七尾城になります。8合目くらいでしょうか本丸駐車場から歩いて本丸を目指します。

山の頂上に本丸があるようです。ほとんど登山のイメージで山道に入っていきます。

説明員の方によると上杉謙信の読んだ詩によって非常にその存在が有名になったとのことです。

創立は恐らく15世紀と言われますが古い山城ということで独特の雰囲気があります。当時はこれほどの木々は無かったと思います。

野面積みの低い石垣を何層にも重ねて砦を作っているのが分かります。良く保存されていたという印象です。

本丸駐車場からですからかなり楽なはずですが山城を登るのは一苦労です。

野面積みはあまり高くできないためにこのような積み方になるそうですが当時の様子が良く残っていますね。

なかなか野面積みの石垣は歴史を感じさせて見応えがあります。

駐車場から約20分ほど登ることで本丸へ行くことができます。かなり高い所にも住居屋敷があったことが分かります。

本丸広場に着きました。標高は310メートルで素晴らしい景観です。

かつては上杉謙信に攻められても一年館は落ちなかったといわれる堅城です。こんな高い所まで攻めて来るのは大変だったと思います。

前田利家も七尾城は山城で不便だったために小丸山城に移ったために廃れていったようです。

本丸には城山神社が鎮座しています。

 

さて1日目の最後になりますが加賀百万石は④金沢城です。私は兼六園には来たことがありますが金沢城は初めての訪問になります。金沢城は1580年加賀一向一揆の拠点となっていた金沢御堂を陥落させた佐久間盛政がその跡に築いた城を1583年前田利家が加賀支配の拠点とすべく高山右近を招いて近世城郭へと改修したといわれます。

夕方で閉館時間も近いので重要文化財を優先的に回りたいと思います。石川門は金沢城の時代は搦手の門でしたが兼六園側から行くとまず金沢城公園の入口となっています。高麗門は平川門の一の門になりますが二の門と枡形を構成しています。

平川門の櫓門になりますが1788年に再建された現存の遺構になります。(重要文化財) 右の唐破風の出窓ですが飛び出した形状になっていますが金沢城の特徴で「出し」と呼ばれます。

また平川門の枡形ですが左と右の石垣の形状が異なっています。左(粗加工石積み)と右(切石積み)と分けられます。

日が暮れてきましたがこれは平成13年の復元ですが金沢城の紹介の写真によく登場する五十間長屋です。左の菱櫓と右の橋爪門続櫓をつないだ建築物です。このような長い長屋の建造物はほかの城ではあまり見たことがないですね。

内堀石垣も復元されました。なまこ壁(海鼠壁)という壁塗りの壁塗り方法ですがここ金沢城の特徴ですね。

 

こちらは二の丸御殿へ至る最後の門の橋爪門です。こちらも平成27年に復元されたばかりです。平川門、河北門と共に金沢城三御門と呼ばれています。

こちらは三十間長屋(重要文化財)です。この三十間長屋は1858年に再建されたもので、金沢城にはこの他に全部で14の長屋があったと伝えられています。とにかく広いです。

こちらは鶴丸倉庫(重要文化財)です。武具が保管されていた土蔵です。

塀の構造が面白いなと感じました。

これは平成22年に復元された河北門です。河北門は金沢城の大手門口から入り河北坂を上がったところに位置する三の丸の正面であり金沢城の実質的な正門です。

内部の見学が出来ますが出来たばかりという感じです。

金沢城の全体図です。広い金沢城のの中で重要スポットのみ回ったことになります。

こちらは兼六園ですが閉館時間になっていました。ライトアップもやっているそうです。

もうすっかり日も暮れてお店に灯が付きました。なかなか良い雰囲気です。

兼六園側からの金沢城の眺めです。今回は短い時間でしたので次にゆっくりと訪れたいと思います。

お土産屋さんには見事な九谷焼のフクロウが目を惹きました。さすが金沢ですね。

ひとつ驚いたのは金箔を使ったソフトクリームが名物になっていることで(1000円!) 外人さんがインスタのためか楽しそうに食べていたのにもビックリしました。どんな味なんだろう。

はい、駆け足でしたが1日目無事終了しました。山中温泉にゆっくり浸かって今日の疲れを取りたいです。③へ続きます。