その①から続く
次に熊本城から見えた加藤清正の菩提寺である本妙寺へ向かいます。実際にはBラインの本妙寺入口で降車します。
本妙寺入口で降りてしばらく歩きますと本妙寺の巨大な仁王門が見えてきます。
仁王門からの参道ですが中央に石が敷き詰められた参道ですがこれはどこかで見た覚えがあると思っていたら、大分の今市の肥後街道が同じような街道が残っています。参勤交代のための道が熊本~大分に整備されておりその様子がここの参道とそっくりなのには驚きました。
浄池廟の裏にはさらに300段の階段がそびえます。
この300段の階段をひたすら登りますと威厳に満ちた加藤清正公の銅像が迎えてくれます。じっと熊本の街を見守ります。
熊本では今もたいへん人気のある武将ですね。
清正像からは熊本城を中心とした熊本市街が一望できます。
次に一旦交通センターに戻り市バスで横井小楠記念館(四時軒)に向かいます。
横井小楠は幕末の思想家で吉田松陰、坂本龍馬、由利公正など幕末の活動家に大きな影響を与えました。あの勝海舟も尊敬する人の名前に横井小楠の名をあげているくらいです。
小楠は越前藩主松平春嶽に招かれ改革を行うことで成功を治めます。その後春嶽に付いて江戸に出て活躍しますが事件を起こして熊本に帰らされます。最期は京都で暗殺されてしまいます。
坂本龍馬も計三回訪れており度々激しい議論をしたと言われる四時軒の客間の様子です。
この時代のトップクラスの思想家と言って良いでしょう。
面白いのは小楠は酒の失敗が多いようで江戸に出たのも酒のせい、熊本に戻されたのも酒のせいと立派な思想家に似合わず酒を飲むと理性を無くすとのことで親近感が湧きました。
小楠の人となりが分かる漫画というか風刺画が面白かったです。
四時軒からの帰りに水前寺公園に寄りました。ここは新たな藩主の細川忠利から3代にわたって作られた回遊式の庭園です。
東海道53次を模して造られたと言われる美しい庭園です。
豊富に湧水が湧いているということで水が澄んで鯉が色鮮やかに見えます。
熊本の観光には路面電車を利用するのが便利です。デザインや型式もいろいろで見ているのも楽しいです。
そして熊本でしか食べれない地元グルメの太平燕(タイピーエン)です。太平燕は春雨麺にエビ、イカ、豚肉、白菜、タケノコ などの五目炒めを合わせ揚げ玉子を添えたものです。
九州は特徴ある特急電車で有名ですがちょうどホームには天草に向かうA列車で行こう号が停まっていました。
私は電車で大分に向かいますので九州横断鉄道号に乗ります。
熊本の旅を終わり大分に戻ることにします。(25)