四国には城はたくさんありますが天守閣が現存するものは全国に12あり、そのうち5城は国宝に残りの7城は重要文化財になっています。私も特に意識はしてなかったのですがこのほとんどの天守閣を制覇しており今回四国のお城を回って12城の制覇を完了したいと思います。
今回は成田空港から安いジェットスターのお世話になります。天気も良く美しい小島の景観の瀬戸内海を松山空港に向けて降りて行きます。

瀬戸内海らしい景観が広がります。絶対窓側の席が景色を楽しめて良いですね。

松山空港からバスでJR松山駅にやってきました。松山には市駅とJR駅とありますが路面電車があるのでどちらも便利です。

まずはここから松山城を目指して路面電車で移動します。松山一の繁華街の大街道で降り城を目指します。

松山城のロープウェイ乗り場ですがたくさんのキャラクターがお出迎えです。松山は偉人が多いですね。

松山城は山に登らないといけませんがロープウェイかリフトかを使います。今日は天気も良いのでリフトで登ります。リフトの横をロープウェイが離合します。
 

あれ、誰かと思えばサンタさんも城めぐりですか。

本丸広場へ向かうために最初に通るのが創建当初から門扉がない戸無門です。
戸無門の案内ですが出ていますが敵を油断させて一気に筒井門へ溜めるための仕掛けと思われます。
まず目に飛び込む筒井門ですのでここに引き付けられると罠にはまります。
ここに松山城でしか見ることのできない仕掛けをみることができます。筒井門の奥には見えない隠門があります。

隠門について書かれていますが、筒井門に溜まった敵を側面からいきなり急襲するための隠れた門のようです。松山城の第一の防御ラインと言われます。

筒井門、隠門の内側ですが2階部分は隠門続櫓でつながれています。

隠門続櫓の案内です。

松山城の本壇で迎えてくれるのはよしあき君です。下から見上げると複数の櫓が繋がれた連結型の城郭であることが分かります。天守など21棟もの重要文化財の残る四国屈指の名城ですね。真ん中が天守で左が小天守です。右手前は二ノ門南櫓です。

連結式天守ですので櫓がいくつもつながっているのが分かります。中央が小天守で左が南隅櫓です。

正面に大天守、左が小天守です。この枡形を右に曲がると一ノ門があります。やたらに石落としや狭間が多いです。ここから天守広場までは一ノ門、二ノ門、三ノ門、筋鉄門と通らなければ着きません。複雑な迷路のような仕掛けが続きます。

この枡形を右に曲がった一ノ門になります。左は三ノ門南櫓です。

三ノ門ですがこれを出て右へ進む枡形になっています。右は天守です。

そして天守内庭に出る最後の筋鉄門になります。左は筋鉄門東塀です。

大天守と小天守・南隅櫓・北隅櫓を3棟の渡廊下で連結した連立式をなしていますがその内庭の眺めです。
3重3階地下1階構造の層塔型天守です。天守は現存の12天守の一つで1854年の再建・落成で最も新しいものです。ただし創建当時は5重であったとも言われますが3階層に改修されたことが伝わります。 それでも櫓や天守の狭間や石落としの数が半端なく戦いの城であることがよく分かります。

途中で5重天守から3重に改築されているのが珍しいですね。幕府に気を使ったのかもしれないです。実際に加藤嘉明は城の完成を見ずに会津若松へ転封されています。

建築物が素晴らしいのであまり注目されないですが松山城は石垣も素晴らしいですね。この勾配は防御性と美観の両方をあわせもっていると思いませんか。 

内部はさすがに現存天守ということで急な階段です。武者溜まりには華道家假屋崎省吾氏のフラワーアートが神秘的な雰囲気を醸しだします。

天守閣の最上階はさすがに広いです。天井板が張られたり畳が敷けるように板敷されていたりとお殿様が生活できるだけの空間になっていたようです。

天守からの西側の乾櫓、乾門の眺めです。右下は野原櫓と呼ばれます。戦略性の高い工夫があちこちに満載のお城ですのでもっとゆっくりと見て回りたかったですが時間に追われてますので雰囲気を味わうのみで引き揚げることにします。事前に縄張りや構成を勉強しておくことも大事ですね。

松山城の賤ヶ岳の7本槍で松山城の築城者の加藤義明の甲冑姿です。加藤義明は築城しましたが  は完成間近の寛永4年(1627)、お家騒動により減封となった蒲生忠知(蒲生氏郷の孫)と入れ替わる形で、遠い合会津へ転封となってしまい完成を見ていないことになります。

ロープウェイ乗り場の横には馬に乗った加藤嘉明公の銅像がありました。今でも松山市民に愛されているようです。

この期間松山では「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」が開催されており、きれいなラッピング路面電車が走ります。

もちろんお馴染みの坊ちゃん列車も走っています。

駅から坊ちゃん列車に乗ろうかと思いましたが距離が短いのと乗車賃が500円とのことでパスしました。 

夜は旅の疲れを取りに道後温泉にやってきました。道後温泉の玄関口の道後温泉駅ですが明治の雰囲気を残しています。

ひと風呂浴びる前に近くの伊佐爾波神社にお詣りします。伊佐爾波という名前はこの地で非常に由緒があると感じています。道後温泉の父と言われる伊佐庭如矢を思い出します。

夜になってしまいましたが本殿の前後に棟が並ぶ本殿は京都の石清水八幡宮、大分の宇佐神宮と並ぶ八幡造りと言われています。

平成6年、道後温泉の本館百周年記念に建てられたからくり時計です。坊ちゃんの登場人物が現れます。

道後温泉の提灯ゲートも蜷川実花のアートにて美しく装飾されています。

情緒ある温泉街のアーケードです。お土産を物色しながら歩きます。
道後温泉ですがこれまで何度も来ていますがいつ来ても湯冷めのしない良い温泉と思います。 

賑やかな温泉街です。

今日は温泉で癒されて疲れを取って明日に備えます。

(38)  翌日は②に続きます。

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