平成時代も残り少なくなってきています。今朝は天皇誕生日ですが友人に「本日は平成天皇の最後の誕生日だね」と言われ、はたとこれはぜひ参賀に駆け付けねばと思いたちました。日曜朝のいつものテレビも見ずに慌てて東京駅へ向かいました。
東京駅も日の丸が揚がり天皇誕生日を祝っているようです。まだ9時過ぎなので十分に早く参賀に参加できるとたかをくくっていました。
東京駅の丸の内広場もすっかり整備されて皇居まで広々とつながっています。
東京駅から皇居を目指しますが本日の参賀は午前中の3回だけとのこと、HPによると第1回 午前10時20分頃、第2回 午前11時頃、第3回 午前11時40分頃です。1回目に入れるかと思っていたのですが予想外に人が多く第2回になりそうです。午後は記帳のみとのことです。それにしても駅からもすごい人で和田倉交差点過ぎくらいから行列になっています。
すでに左側にも行列が並んだままで動かないのが見えますね。平成最後の天皇誕生日を完全に甘く見ていましたね。
途中で日の丸の旗が配られて祝賀ムードも高まってきました。テレビの取材とかも来ていました。
警察の誘導で待機しながら少しづつ前進します。テントでは持ち物検査とセキュリティチェックが行われます。
砂利道を進みますがここからも行列待ちですが皇居正門が見えてきました。人の話では1回目の参賀では2万5千人いたそうです。
振り返るとこれまた後ろからすごい数の人が並んでいます。確かに東京でこれだけの人数をさばける場所は皇居くらいしかない気がしますね。
パラパラと雨も降ってきてこの先が心配です。後ろのビル群もなかなか迫力あります。
いよいよ石橋を渡り正門に入るところまで来ました。かなり旅行会社の旗を持った人もいましたので平成最後の一般参賀観光ツアーも多かったようですね。
正門へ続く石橋から二重橋を眺めます。その向こうには伏見城から移築したと伝わる伏見櫓です。
正門を通ってやや上りの道を右に大きくカーブすると伏見櫓を左手に見て先ほどの二重橋を渡ります。
二重橋から右手の正門方向を見るとまだまだ多くの人が押し寄せているのが分かります。右下のめがね状の橋を二重橋と勘違いする人がいますがあれは正門石橋で今渡っているの鉄製橋が二重橋です。もともと上下二段に架けられた二重構造であったことから二重橋と呼ばれるようになったそうです。
二重橋を渡ると中門があってその先に長和殿が見えてきました。
やっと長和殿まで来ました。皇居で最も長い建物だそうで160メートルもあります。第1回目の参賀が終わった後のようで宮殿東庭の人々が大移動しています。実際中の方では出る人と入る人が押しくらまんじゅうのような状態で出られなくなった人もいました。群衆が中央に殺到したら出口が無いので危ないです。
長和殿中央のガラス(おそらく防弾ガラスでしょうが)の向こうに天皇陛下ほか皇族の方が並ばれます。なるべく近づきたいですがあまり前にいくと出られなくなりそうです。
待つこと約20分でしたが11時ちょうどに皆さま本日2回目の参賀に出てこられました。一斉に日の丸が振られ「天皇陛下万歳!」「おめでとうございます!」と思い思いに声が上がります。陛下が手を振られているのがよく見えました。
陛下のお言葉がある間は比較的静かになりますのでシャッターチャンスなんですがいつまでもスマホやらカメラを上に差し上げている人がいて後ろからクレームの声が飛びます。マナーは守りましょう。
皇太子同妃両殿下、天皇皇后両陛下、秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下及び佳子内親王殿下。皆様のお顔がよく見えて感激でした。会見でも天皇としての旅を終えようとしていると述べられていました天皇陛下、本当にお疲れ様と言いたいですね。
お話が終わるとまた一斉に日の丸が振られて全く見えなくなってしまいます。
約2,3分と思いますが陛下は部屋奥に戻られました。
ぞろぞろと帰路に付きますが約2万超の人がいますので転ばないようにゆっくりと歩んで出口に進んで行きます。
富士見櫓を目印に坂を下っていきます。江戸城天守火災の後の天守の役割をしてきたと伝わります。
今回は坂下門から出ますがここはボトルネックになって混雑しています。もともと江戸城に敵を侵入させない構造ですから仕方が無いですがね。
門から出た時に視界に広がるビル群は圧巻ですね。江戸時代から一気に現実・未来の世界へと移り変わります。
振り返ると坂下門から行列が続いています。でもさすが皇居はキャパシティがありますね。数万人が集まっても大丈夫です。
無事に東京駅に戻ってきました。来年正月の一般参賀は参加できないので今日天皇陛下にお会いできて本当に良かったです。来年からはまた新しい時代が動き出すということで感無量ですね。来年には新しい天皇が誕生します。
その後のニュースによるとこの日訪れた人は平成最多で8万2850人ということでした。
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