空港からの帰りに家族でめったに来ないので杵築の街をぶらぶらしてみました。杵築は坂の街ですが最近は和服で歩けるお洒落な街というイメージがあります。

坂の上に車を停めて歩いてみますと谷の様に坂を下りてまた上がるような珍しい景観が目に入ります。北台から降りると商人の町で向こうの高台が南台となります。杵築城に続く城下町です。

よく見る杵築市のポスターに出るのもこの辺りですね。

最初に訪れたのは杵築市の初代名誉市民となった一松氏の旧邸宅です。杵築市に昭和32年に寄贈されています。

風の強い丘の上に建ちますのでガラス戸だけでは心配ですね。雨戸が無いと心配です。

一松邸から眺めると海に面したお城が見えています。

三層の天守を持つ杵築城です。関ケ原の時は東側についていたために西軍によって攻撃を受けて九州の関ケ原の発端となった場所ですね。

マンホールがカブト蟹になっています。海がきれいで遠浅なので昔からカブト蟹が生息していますね。

杵築と言えば的山荘と言われるくらいの日本料理の名店ですね。この時期は城下カレイは無いですが関アジ関サバ・フグなどのコースが楽しめます。東京から来られる方々も空港に近いので接待に場所的にも良い所です。

元々は杵築市山香町にあった馬上金山の経営で財を成した成清博愛氏の別邸だそうで現在は国の重要文化財に登録されています。的山というのは金脈を当てるという意味の言葉なんだそうです。

厳かな入り口はかなり敷居が高いですが思い切って入ってみることにします。14時からはティータイムのはずです。

ただ我々庶民の口にはめったに入るものではございません。城下かれいなんてその昔お殿様への献上品だったのですから。

古いお屋敷の外観は風情があって素敵です。

お茶が来るまでの時間はゆっくりとお庭の散策をさせていただきました。

何といっても日出・杵築の宝はこの海です。明るく太陽が差し込んでいつも眩しいと感じる街です。

すぐ下はかつてのフランシスコザビエルが府内を目指して船で出航した場所です。ちょうど高崎山が良く見えたことでしょう。

お部屋の御縁が立派で景色が楽しめるように作られています。廊下は歩くとぎしぎしと音をたてます。

様々な掛け軸や書画を楽しみながらゆっくりと食事ができる空間です。

こんな立派なお部屋でお茶を頂くので恐縮してしまいます。

伊藤博文と銘がありました。

お庭からすぐに別府湾が見えるので日差しがいっぱいで明るいお部屋です。

ランチの時間が終わるとティータイムのお茶を頂けます。この素晴らしい景色と書を楽しみながらお茶を頂く至福の時間です。

短い時間でしたが晴天の下気儘にぶらぶら杵築市の街散策を楽しみました。(21)