大分から車で約40分、臼杵の街にやってきましたがこちらにはキリシタン大名の大友義鎮(宗麟)が臼杵城を築城し外国との交流もあった歴史深い街です。今回は臼杵市の史跡を中心に歴史旅します。

まず最初はどうしても国宝の石仏を拝まなくてはなりませんね。

臼杵石仏は平安時代から鎌倉時代に彫られた摩崖仏と言われていますが明確には分かっていません。でも古い歴史を感じさせる臼杵のパワースポットです。

このような道を少し登っていくとすぐに四つの石仏群に着きます。

最初に見えてきたのはホキ(岸険)石仏第二群です。

比較的小さな9体の阿弥陀如来像です。

長い年月の風雨にさらされてきたので痛みも出ているように思います。鎌倉時代の作と思われます。

阿弥陀三尊像です。臼杵石仏の中で最も優れた石仏と評価されています。

続いてホキ石仏第一群の石像です。如来三尊像が美しいです。

他の石仏と少し趣が異なりますが、中央に地蔵菩薩と十王像です。

今ではしっかりと屋根を付けられて今後の風化を抑える工夫がされています。未来に残さなくてはいけない大切な資産です。

続いて山王山石仏です。

中央に如来様が見下ろしてくれています。

中尊には如来坐像です。

最後に古園石仏の社が見えてきました。

古薗石仏群には臼杵石仏で一番有名な大日如来像があります。

数百年経過していますが朱色が残ります。以前は仏頭が落下して台座上に置かれていました。

昔の写真ですがかつては首が足元に置かれたいたのですが我々小さいころは特に不思議にも思わず見慣れた光景になっていました。首がつながったということで縁起がさらに良くなったと言われていましたね。

石仏から見下ろすと赤い彼岸花の畑が見えました。どうしてこの里に石仏群が彫られたのかは不明です。

この時期はあちこちに彼岸花の群生を見ることができますね。青い空とマッチしているようです。

最近ソフトクリームに様々な味付けやらお菓子を入れたりするのを見かけます。まさか臼杵煎餅が入るとは驚きました。

時間があればすぐ隣の後藤製菓さんで臼杵煎餅の手作り体験をしたいと思っていましたがこの日は工場はお休みとのこと。残念!。

臼杵駅に寄って観光情報をゲットします。

臼杵駅の前には石仏のオブジェです。こちらはきちんと首が座っています。

ホームで見つけた面白看板です。

この臼杵川のフンドーキンの雰囲気は臼杵の象徴のような気がします。

臼杵市は城下町ですが漆喰の街並みがなかな良い雰囲気を出しています。

前回来た時と同じものですが臼杵セットと名付けたいこのランチセットです。黄飯が珍しいですね。 

次に臼杵市内の中津浦を訪れます。あまり知られていないと思いますが1609年にフィリピンからメキシコに向かう途中の3隻のスペイン船が嵐に合いそのうちの一隻のサンタ・アナ号がこの中津浦に漂着しました。この天満社の境内には「サンタ・アナ号漂着・碇泊の碑」が建ちます。

中津浦を見下ろすこの場所に帆船の帆を形取った「サンタ・アナ号漂着・碇泊の碑」が建ちます。臼杵とスペインの交流・友好の地の記念として建てられたものです。もう一隻は千葉の御宿にたどりつき家康や秀忠に謁見したと伝わります。スペイン国王は救助のお礼に家康に洋時計を贈りましたがそれが久能山東照宮に残ります。「家康の時計」として重要文化財になっていますが私も一度見に行きたいです。

風光明媚な中津浦の景色です。400年の昔からこの臼杵が外交の舞台となったことが偲ばれます。四国に向けてフェリーが出ていきます。リーフデ号やサンタ・アナ号など海外とつながる運命を持った街です。

足を伸ばして久々に津久見駅を訪れてみました。

駅前にはこの津久見で亡くなった大友宗麟公の銅像が見守ります。

そしてこの駅はあの名曲「なごり雪」の生まれた場所でもあります。津久見出身の伊勢正三さんが作詞・作曲した歌ですがこの津久見駅をモチーフにして作った歌と言われています。

この小さな駅は高校生たちで溢れていました。

ちょうど電車がやってきました。

 

臼杵と津久見と佐伯という県南の街はそれぞれ魅力があって訪れるのが楽しみです。また遊びに来ます。(35)