行田市ですが埼玉県という事もあって定期の大宮からも近いです。今日は午後から天気も回復するとのことでしたので足を伸ばして初の行田ツアーにでかけます。行田と言えば城マニアならすぐに分かります。

上野からJRの高崎線一本で行田に着きました。

駅は思ったよりは小さいですね。観光案内所があったので城へのルートを確認します。ここからは周遊バスですね。

このような小型のバスの周遊バスが複数路線走っています。がけっこう時間間隔が開くので乗り換えに苦労しました。

行田バスターミナルからすぐですが行田市郷土博物館です。

続100名城の忍城です。と言ってもこれは天守ではなく三重櫓です。それでも映画のぼうの城ですっかり有名になって行田市のシンボルですね。

登って見ましたがコンクリート製で廊下しかなく少し残念でした。1590年の秀吉の小田原征伐の時に最後まで持ちこたえた城です。

展望からの眺めです。鐘楼が見えています。

1988年に忍城の本丸跡に再建され行田市郷土博物館と合わせて水城公園として整備されました。

弘前城を思い出させるコンパクトで整った御三重櫓です。

確かに利根川や荒川に挟まれた地形から今でも沼地が大きく大きな池(沼)が広がります。

よく見ると多くの人が釣りを楽しんでいます。こんなのどかな風景は久々に見ましたね。

さて周遊バスに乗って次は古代蓮の里に行ってみます。私は城めぐりするときに必ず他の観光地にも寄ってみることにしています。これも現地で聞いてみてちょうど蓮の花が咲き始めたとのことでしたので寄ってみます。

大きなタワーが目を惹きますが確かにあちこちに蓮が溢れています。

古代蓮だけでなく世界の花蓮が植えられています。めったにこんな多くの種類は見れないですね。

蓮の森を歩くことができます。

奥に行くと行田蓮の群生が見られるという事で行ってみます。

確かに広い池か沼が蓮に覆いつくされています。

近付いてみると確かに赤い蓮の花が咲き始めていますね。

さらに近づいてみるとこんなかんじです。葉っぱが大きいですね。

いやーなかなか見れないきれいな蓮の花でした。堪能しました。きれいきれい。

さてせっかくなので先ほどの展望タワーに登って見ることにします。周りには何もないですね。まるで五稜郭タワーの様です。

眼下には先ほどの蓮の池が広がります。

反対方向は田んぼだらけですが良く見ると田んぼアートが作られています。毎年の恒例の様です。

毎年こんな手の込んだアートが見れるのだそうです。ビックリします。

さてこれで十分に行田を堪能したのですが地元の観光マップに忍城の水攻めの際に石田三成が築いた堤の跡がのこっているという情報を聞いて歴史マニアはぜひ拝みたくなりました。暑いのでお店でかき氷を食べてタワーを後にします。

蓮の里から4,5キロはありそうなんですが周遊バスの時間も合わないしタクシーも無いという状態で歩いて行くことにしました。知らない土地だと歩くのもまた楽しいですね。タワーから見たように周りには田んぼが広がっています。

おや、田んぼの中に動く生き物が。最初はおたまじゃくしかと思いましたが良く見ると違います。鎧のようなものを付けてカブトガニの様にも見えます。後で調べてみたらこれはカブトエビという生き物で日本中の田んぼに居るのだそうです。知りませんでした。

さて地図を頼りに歩くこと1時間以上、やっと石田堤の跡に到着しました。

現在はそのうちの282メートルが残るだけとのことです。総延長28㌔に及ぶ堤をわずか1週間で作り上げたという事ですがまゆつばですね。

でも確かにここで小田原征伐の最後の舞台となった水攻めがあったというのは感動しますね。現在は公園として整備されています。

現在は何と堤を新幹線が突き破っています。

堤の断面らしきものも見えるようになっています。大宰府の水城のような規模の大きなものではなかったようです。結局はあまり水がたまらずに失敗に終わります。

遠くから見ると確かに土塁の様にかまぼこ型に土が盛られているのが分かります。

近くにも忍川という川が流れます。

人によると思いますが城だけ見てもコンクリート製で感動は今一つだったのですが、水攻めの行われた石田堤の跡の方が歴史マニアは感動を覚えますね。まさに遠い歴史の現場に建っている訳ですから。ここに来るまでは周遊バスもコース外れて時間も合わず歩いてやってきたわけでもっと宣伝すればいいのにと思いましたね。天気も良くてたくさん歩いて日に焼けました。 (34)