群馬県の紅葉スポットを目指す旅ですが、山奥にぜひ行ってみたかったスポットがあります。よくテレビなどでも紹介されますので有名な橋ですが、紅葉を楽しみながら向かってみたいと思います。(201711)
高崎駅から信越本線に乗って終点の横川駅にやってきました。後でも紹介しますがこの駅はあの峠の釜めしのおぎのやさんのある駅なんです。
駅を出ると目の前には岩肌を出した紅葉の山が出迎えてくれます。山の紅葉はまだこれからですが駅の周りの木々は赤く染まっています。
駅のすぐそばには碓氷鉄道文化村があります。かつて軽井沢ともつながっていた信越本線ですが上越新幹線の開通で平成9年に廃線となりました。そのかつての碓氷峠の鉄道文化と歴史を知ることができる鉄道テーマパークがこの文化村です。かつての特急あさまや園内を一周する蒸気機関車あぷとくん、ミニSLなどの乗り物をはじめ、碓氷峠の資料などが展示されている資料館があります。
かつてはこの難所の碓氷峠で活躍していたであろう列車たちです。
かつては碓氷峠は太平洋側と日本海側を結ぶ交通の要衝ですが急勾配のためドイツのハルツ山鉄道を参考にアプト式が取り入れられました。そして明治26年(1893年)、トンネル数26、レンガ造りの橋梁18を要する難工事の末、悲願の横川―軽井沢間が開通した次第です。このテーマパークではかつての信越本線を利用して今はのんびりとトロッコ列車に乗ることができます。
トロッコ列車は途中の丸山駅で10分程度停車してくれますので旧丸山変電所を見に行くことができます。
そのアプト式の電車を支えるための変電所設備が作られていました。レンガ作りで郷愁を感じさせます。
まさに日本列島を縦断する悲願の路線とそれを支えた電気設備です。
建屋の中を見学することができました。
トロッコ列車の終着点は峠の湯駅になります。約20分の旅でした。
いよいよめがね橋を目指してアプトの廃線跡の道を進みます。まずは1号トンネル(167m)です。
中はほぼ真っ暗ですが一部蛍光灯が点いているところもあります。
フラッシュで照らしてみると天井などはレンガでかなり老朽化している感じです。
めがね橋に向かう道はやや上り坂になりますので辛いところですが紅葉がきれいなので癒されて進みます。
次に2号トンネル(113m)です。
1号トンネルとまた少し趣が違いますね。
人造湖の碓氷湖が見えてきました。周りの山々が紅葉していてとてもきれいです。
左に見えているのは坂本ダムです。
次に3号トンネル(78m)です。
トンネルの内壁ですがところどころ崩れているところもあって老朽化が進んでいます。
次に4号トンネル(100m)です。
4号トンネルを抜けるとすぐに5号トンネル(244m)です。
ついに着きました。めがね橋(碓氷第三橋梁)の上に出ました。周りの山々の紅葉が美しいです。
山全体が紅葉しているのが分かります。
橋から見下ろすと国道18号線が見えています。
橋から降りて下からの景観を楽しみたいと思います。
明治25年に完成しためがね橋ですが200万個ものレンガで造られている日本最大の4連アーチ橋です。長さは91メートル、高さは31メートルあります。国の重要文化財に指定されています。
近くで橋げたを見るとそのレンガ一つ一つに歴史を感じます。
紅葉の山をバックにたいへん美しい橋です。一度見たかったので願いが叶って良かったです。歴史的な遺産ですし芸術性が高いですね。
峠の湯まで戻ってきました。予定ではひと風呂浴びようかと思っていたのですがあまり汗はかいていないのでパスして下ることにしました。
帰りは下りなので比較的楽ですが旧信越線の線路の遊歩道を歩いて降りていきます。
碓氷峠の関所跡です。中仙道は江戸時代にも交通の要所だったわけで徳川幕府は「入鉄砲と出女」を厳しく取り締まったそうです。
横川駅まで戻ってきましたが往復で約4キロは歩いて腹が空きました。横川駅と言えば峠の釜めしであまりにも有名ですね。駅は小さいですが横にも釜めしを売っています。
当然峠の釜めしを食べない訳にはいきませんね。本場で食べてこその美味しさです。横のベンチで広げていただきました。
さてまた信越本線に乗って横川駅から2つ目の松井田駅で降りました。ここからは紅葉の妙義山を目指します。タクシーくらいあるかなとたかをくくっていたのですが1台も見当たらず仕方なく歩いて向かうことにしました。
妙義山を背景に妙義山信仰の中心となっている妙義神社に着きましたがここまで約4キロのやや登坂をひらすら歩いてきまして途中辛かったです。
さすが山の上にありますので階段で昇るしかないのですが今日は既に9キロ位歩いて足が痛かったのですが、ここまで来たからには階段昇るしかありません。覚悟を決めて登ります。
本殿ですがなんとも豪華な作りです。疲れが吹き飛ぶほどのパワーをいただきました。
さて神社を下ってすぐの道の駅みょうぎからの眺めです。曇っていたのでハッキリとはいかないですが山全体が紅葉しているのが分かります。
天気が良くてもう1週間ほどすると目も鮮やかな紅葉になるのでしょうね。でもこれで十分です。たくさん歩いて神社にお参りして紅葉も眺めて十分なパワーをいただきました。ありがたいです。
足がパンパンでしたが松井田駅に戻るには歩いた方が良いと観光案内の人に言われて仕方なく約4キロ歩いて戻りました。 (涙) 下りなので来る時よりはましでした。