今回の北海道の旅では久々に根室から知床の羅臼を目指します。実は2003年にも訪れていますので13年振りとなりますが前と変わっているでしょうか。またそろそろサンマとか海の幸も美味しくなってきた時期で楽しみも多いです。

 

根室からの道は根室海峡を眺める海岸沿い道路でハマナスロードと呼ばれています。空も広くて海もきれいで本当に最高のドライブコースです。

思わす車を停めて空と海の景色を楽しみます。

途中別海町の道の駅には北方領土展望塔が立ちます。土地柄北方領土返還に関する施設やモニュメントが目につきます。

国道から初めて野付半島を訪問してみたいと思います。

地図を見ると少し飛び出した野付半島には何があるのでしょう。よくトドワラとか聞きますが実際に見たことがなく自分の目で確かめたいと思います。

途中からの右側に広がるのがナラワラの林です。

トドワラがトドマツなのに対しナラワラはミズナラ、 ナナカマドなどと種類が違うのだそうです。トドワラもナラワラも野付半島に生い茂る原生林だったわけ ですが、徐々に腐って倒壊した木々が風化しての景観を作っています。

野付半島ネイチャーセンターです。トドワラを見学するにはここからさらに30分ほど進む必要がありますが今回はここで断念します。

本当に不思議な形をした野付半島ですがナラワラやトドワラが広がり湿地帯で野鳥観察の宝庫になっています。

野付からは一気に羅臼を目指します。道の先には知床半島が見えてきました。

羅臼に着きましたがまずは全貌を確認したく羅臼国後展望塔に昇って景色を確認します。

羅臼の街並みがくっきりと見えています。

羅臼の象徴とも言える2階建て漁港も確認できました。

遠くには国後島もはっきり見えています。

望遠で見るとすぐ近くに街並みも見えてきます。北方領土は目と鼻の先にあることが分かります。

展望塔は館内からも景色を楽しめるようになっています。今日は天気も良くて素晴らしい景観です。

時間があったので知床横断通路を進み知床峠を目指します。青空に山と変な雲の形が面白いです。

知床峠に着きました。さすがに山の気候で風が涼しいです。すぐそこには羅臼岳とその頂上に雲が流れています。

知床峠からの眺めです。

おっと、道路を下っていると何やら動物が草むらから顔を出してます。キタキツネですね。

こんなところをうろうろしてると車に轢かれますよ。昨日実際に轢かれているキツネも道路の端で見かけました。

道の駅知床・らうすです。ここは14年前と全く変わっていないですね。

冬の間は横断道路が閉鎖されるので羅臼の町は陸の孤島のようになってしまいます。

街から見上げる羅臼岳ですが秋になると雪を被る日が早くなります。

今回も宿泊させていただいた高島屋旅館です。古い旅館ですが食事と硫黄温泉を楽しみました。久々にゆっくり熟睡できて旅の疲れを癒せました。実は14年前に泊まった時に朝の散歩中に小鹿とばったり鉢合わせになってお互いに驚いて逃げたという思い出があります。基本的に周囲の自然環境は変わっていないようにと感じました。

さて翌日はまずは秘湯の熊の湯に入ることにします。街から知床横断道路を進み約10分です。

路肩に車を停めて橋を渡っていきます。多い時には車が止められないくらい人で溢れている時がありますので早めにきて正解でした。

小屋がありますが男風呂と女風呂に分かれています。地元の人がきちんと管理されているのできれいで気持ちよく温泉を楽しむことができました。先客が一人いただけです。

風呂からの眺めはこのように原始林を眺めながらの感じで今にも熊が出てきそうで怖いですね。夜は怖くて入れないです。

この辺りはやはり昔から熊との縁が切っても切れないようで橋の名前にも熊が入っています。

さらに少し知床半島の方に進み海岸町にやってきました。ここにも有名になったライダーハウス「熊の入った家」があります。以前は左の熊のモニュメントも新館もなかったと思います。

このあたりの海岸も奇岩が多いですね。

帰りは海岸コースではなく内陸を通って根室方面に戻ることにします。途中の中標津町のミルクロードを通りましたが途中に大きなボールのような建物が。これは道立のゆめの森公園のエントランスホールだそうです。びっくり。

さらに中標津空港を通りました、めったに利用できない空港なのでちと寄ってみることにしました。

屋根にも木をふんだんに使った空港で温かみがありますね。空港としては珍しいと思います。

 

初めて根室海峡を眺めながら根室から野付半島を経由して久々の羅臼に寄りました。思いがけずの快晴で最高の思い出を残すことができました。北海道はどこに行っても必ず感動と驚きがあって飽きないです。  (34)