さて気が付けば11月も後半で今年はすっかり紅葉を忘れていたようでしたので、慌てて行きたかった紅葉スポットに予定を入れて見に行くことにしました。ちょうど天気も良くSLも走っており初めて乗るアプト式列車を体験できて楽しい旅になりました。

静岡駅、島田駅、金谷駅と乗り換えて大井川鉄道の千頭駅に到着しました。夏にはトーマスやジェームスが走り子供たちの歓声が溢れた千頭駅ですが今は紅葉を見に来る観光客で溢れます。電車の後ろの山々もだいぶ紅葉してきています。

まず初めに寸又峡を目指します。千頭駅からバスが出ており約40分で到着します。

 

寸又峡温泉ですが今回は紅葉の旅ですのでゆっくり温泉に入る時間はなさそうです。

寸又峡温泉からは歩いて沢の方に紅葉を楽しみながら進みますが目的は夢の吊り橋です。

道々にきれいに色づいた紅葉を眺めながら吊り橋を目指します。

約20分ほど歩いたところで吊り橋が見えてきました。長さ90m・高さ約8mの大吊り橋で寸又峡の象徴的存在ですが、大間ダムでせき止められた湖面がエメラルドグリーンで神秘的な雰囲気の中、吊り橋を渡ります。

この吊り橋は厄介なことにかなり揺れて恐いです。私は高所恐怖症ではないですが40センチの板幅に途中に一度足がすくみました。細い板が雨で滑る上に細いワイヤーが非常に心細いですしこの橋も同時に10名が渡れない不安定さで途中で恐怖心が湧きおこります。 

写真撮るのも結構ドキドキでしたが死ぬ前に一度は渡りたい吊り橋をついに渡ることができました。あまり景色を楽しむ余裕がなかったです。

なんとか無事に渡りお終わった後は奥大井を目指します。バスで大井川鉄道の奥泉駅に着きましたがこの駅には変わったモニュメントで目を引きます。

ここは下開土遺跡ということで横に見えるトイレも弥生式住居の形をしています。

大井川鉄道の奥泉出来ですが線路の幅もやや狭めでコンパクトな印象を持ちました。

南アルプスあぷとラインは大井川の上流部奥大井の渓谷をゆっくりと走る鉄道で千頭~井川までの25.5kmを結びます。やはり元々資材を運んでいたというだけにコンパクトで可愛らしい客車です。

途中のアプトいちしろ駅で一休みでアプト式機関車を連結するのを見学することができます。 目玉の付いたアプト君です。

景色は素晴らしく車窓からは両側に紅葉の山とエメラルドの湖を堪能することができます。

途中の駅で離合し合います。基本的には単線ですので駅ですれ違うことになります。 

長島ダムが見えてきます。手前に吊り橋のようなものがあって人が渡れるそうですが放水時には大変なことになってしまうそうです。

トンネルを通過する時の車内の様子ですが、片方2列+1列と普通の電車よりも狭いのがよく分かります。 

車窓には色とりどりの紅葉とエメラルド色湖面がキラキラと輝いて美しいです。

雄大な自然と紅葉を堪能していると奥大井湖上駅に到着します。

奥大井駅のホームですが特に駅舎も無い無人駅ですが係員の方が切符を売ったりしています。

奥大井湖上駅からは湖の上を鉄橋を歩いて散策することができます。湖に浮かぶ湖上の駅でまさに絶景の中に浮かぶ秘境駅と言えると思います。

駅から坂を登った展望台から湖上駅周辺を見下します。写真で見たことがある絶景が目の前に広がります。やや逆光ですがトンネルを抜けて列車が出てきました。

湖の真ん中の突き出た所に湖上駅がありますので、上から見下ろすと駅の両側に湖が広がっています。なんという美しい景観でしょうか。この景色を見る為に来ました。 

紅葉の山に囲まれた美しい湖面に時折シーカヤックが通ります。景色一人占めという感じでしょう。

さて湖上駅に戻り千頭方面行きの列車を待ちます。紅葉のトンネルから列車がやってきます。  

さて湖上駅は駅舎も無い無人駅ですが周りの山々の紅葉を眺めて時間を楽しむことができます。

今度は長島ダム駅で休憩、アプト機関車を取り付けてブレーキを掛けながら坂道を下ります。

途中アプト式列車が後ろに機関車を連結して急な角度の坂道を登ってくるのが見えました。 アプトいちしろ駅から長島ダムの間の1000分の90という日本一の急勾配を登ってくるのが見えます。

乗っていると勾配はあまり感じませんが景色を楽しむようにゆっくりと進みます。

エメラルドの川面に映る橋の景観が美しいです。
大井川鉄道を堪能し列車は千頭駅に到着しました。今回は秋の旅でしたが四季により景観が変わり楽しい旅になると感じます。

アプト列車とは千頭駅でお別れですが千頭駅に青いカバーを被せた機関車らしきものがありましたが、もしかしてこれは・・・・・。

千頭駅からは次のお楽しみですがSLかわね路号に乗り換えて新金谷駅を目指します。煙を噴き上げながらSL機関車は山道を走ります。

客車は昔のままのレトロの雰囲気を残します。途中車掌さんがハーモニカの演奏を聞かせたり回りの観光案内等も行ってくれて旅の雰囲気を盛り上げます。

途中川根温泉では旅館の露天風呂からSLに向かって手を振る入浴客が見えます。

川根の名物はお茶ということで沿線にもお茶畑が広がります。なかなかこんな広大な茶畑は見ることができないですね。

 

新金谷までの機関車かわね路号はC11でしたが、今も石炭で走っていますが昔よりも煙の少ない石炭になっているそうです。 

 

今度はトーマスに乗りに来ます。(36)