赤福餅
「赤福」の名は「赤心慶福」(せきしんけいふく)に由来する。
これは、まごころ(赤心)をつくすことで素直に他人の幸せを喜ぶことが出来る(慶福)という意味。
しかし、先日この会社から製造日偽装問題が発覚した。
赤福餅と言えば、全国でも上位に入る人気のお土産。
どうやら冷凍保存していた製品を、解凍日を製造年月日としてを出荷していたようだ。
でも、以前の赤福はそうではなかった。
各販売箇所を1日に最低4回は巡回して商品調整を行い、売れ行きの良い販売店は
4回に止まらず、5回、10回と商品調整をしていた。
これは「売り切れを是とし、売り残すなかれ」ということで、腹八分の販売で我慢をしていこうという考え方から。
以前はこれが守られていた。
また、赤福の歴史にも多くの経営者が参考にしたこんな話がある。
創業300年の歴史を持つ赤福では、原料として使用している餅米、砂糖、小豆を使用してる。
これらはどれ一つ取っても当時は贅沢品。
昭和19年には、戦局が悪化して原料が底をついた。
その時に、闇市場でなら買うことができたが普段の5倍、10倍の値段が付く。
でも、当時の経営者は闇で原料を買うぐらいだったら、赤福を売る必要はないと断固として製造、販売を拒否
された。
そこで潔く、のれんを降ろす決意をされた。
更には、当時40人ほどいた従業員を休業させ、その人達に一定の休業補償を与えながら、再開の日まで自宅待機をしてもらったそうだ。
その為にしたことは、2つの支店の土地建物を売却、更には当主家にあった別荘2つを売却。
そうやって職人さんに支払う資金を工面した。
こんな話。
この話は本当に経営者の間では有名な話だから、多くの経営者が赤福には特別の敬意を払っていた。
そんな企業でも、いつの間には時代に飲み込まれて本来の姿を見失ってしまったのだと思う。
個人的にも、尊敬していた企業のひとつだったので非常に残念。
仕事でもプライベートでも、嘘をつくようになったらおしまいである。
やはり正直に。
これが一番である。