圧倒的に強いというわけではないが、
朝青龍が負けない。
最終成績はもちろん分からないが、
今場所途中での引退は、
どうしようもない怪我でもしない限り、
ないだろう。
ここで、あまのじゃくなオレは考えてしまう。
この状況はひょっとして、
ろうそくの灯が消える前の
最後のきらめきではないかと。
成績だけ見れば、朝青龍は、
幕の内最高優勝22回の大横綱だ。
しかもまだ20代。
まだまだ出来るだろう。
ヒールだとかなんだとかではなく、
もっと続けて欲しい。
過去の大横綱といわれている力士たちにも、
燃え尽きる最後のきらめきが
あった気がしたので、記憶を呼び起こして見た。
そして調べて見た。
大鵬はよく知らないので、それ以降の、
北の湖、千代の富士、曙、貴乃花、武蔵丸を見てみる。
明確に覚えているのは、貴乃花だ。
時の総理大臣が「痛みに耐えてよく頑張った。感動した!!」
と表彰式で言ったと思うが、
オレは全くそうは思わなかった。
大反対だった。
優勝決定戦なんて、棄権しろと思ったが、
土俵に上がってしまい、その結果、優勝した。
あれがあったから、伝説的な名横綱になったとも言える。
でも、土俵に上がらずに、治療に専念したら、
優勝回数はもっと増えたことは間違いないだろう。
もったいなかったと思う。
調べてみると、22回優勝したうち、
20回目の優勝から21回目の優勝まで、
丸2年間、13場所連続で優勝がない。
やはり最後の優勝は、最後のきらめきに
他ならない。
次は千代の富士。
記憶があやふやだが、
53連勝(だったと思う)が、
それに当たると思う。それから引退まで、
そう長くはなかったはずだ。
と、思ったが、調べるとそうでもなかった。
その連勝以降も、2年と2場所、
そのうち5回も優勝していた。
記憶なんてあやふやだ。
次は北の湖。
まずは記憶の限り書くと、引退直前、
「往生際が悪い」と言われたと思う。
ところがそんな中、突然優勝し、
復活とも言われたが、ほとんどその直後
引退してしまったような気がしていた。
調べて見ると、ラスト前(23回目)の優勝が、
1982年(昭和57年)の初場所。
その次の年に3場所連続休場など、
往生際が悪いといわれた時期だ。
そして最後の優勝が、1984年(昭和59年)の夏場所。
全勝優勝だ。
そして1985年の初場所に引退している。
次は曙。
曙も北の湖と似たような感じだったと記憶していたが、
調べてみた。11回優勝しているが、
ラスト3回にドラマがある。
9回目の優勝以降、3場所連続休場など、
10回目の優勝まで、18場所優勝がない。
10回目の優勝が2000年(平成12年)の
名古屋場所、1場所あけて
11回目の優勝が2000年(平成12年)の九州場所。
そして次の場所、1番も取らずに引退している。
最後は武蔵丸。
ほとんど覚えていないので、いきなり調べて見る。
武蔵丸も違う意味で劇的である。
引退の前の年(2002年)には、3場所も優勝している。
最後の優勝から、途中休場も含め6場所連続で休場し、
引退している。
さすがに10回以上優勝した大横綱だ。
引退直前に、結果論ではあるが、
ドラマがある。朝青龍もまだまだ続けて欲しいので、
今場所をドラマにして欲しくない。
ここ数場所、ろくなことがないが、
また復活して欲しいのだ。
こう言うと弊害があるが、
ある意味、今場所はそこそこでいい。
来場所以降でいいので、
また白鵬との名勝負を見たい。
こんなところでまだ燃え尽きて欲しくない。