川瀬巴水展 | 事実追求 真実探求

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ちょっと立ち止まって、考えてみよう

版画と原画と試摺が比較してあったり、
版画と現在の様子(写真)が比較してあったりで、
興味深い。


ただ、昔は川だったところが埋め立てられたり、
遠景に建物(マンション)が建てられたりで、
今では風情がなくなっている。
戦後、東京の(風景の)作品数が
極端に減ったそうだが、分かる気がする。


さて、原画、試摺との比較であるが、
必ずしも、原画が良い(好き)、
版画が良い(好き)、
というわけではないのが面白い。
試摺が好きであったりする場合もある。


買ってきた図録を見ると、巴水の言葉に
「原画はあくまでも設計図」とある。
なるほど、版画家にとってはそうである。
でも、水面に映った建物など、
本当に微妙な感じは、
原画がよく出ているように感じた。


日本画を見ていても思うことだが、
この版画でも徐々に色が変化していく
グラデーションがたまらなくイイ。

この巴水の場合は、

夕焼け空のグラデーションに強くひかれる。



昨日、浮世絵版画はいまひとつ、
のようなことを書いた。
いまだ不明瞭ではあるが、
その理由の1つが分かった。
浮世絵版画は、
デフォルメされすぎている、
現実離れしすぎているのだ。
そのデフォルメの仕方を
受け付けないのだと思う。
もっとリアリティのあるものが
オレの好み。



ところで、この巴水の原画を今の
シルクスクリーンで版画にしたら、
どうなるのだろう。
渋く落ち着いた感じのする原画を、
光沢のあるシルクスクリーンで
版画にしたらどうなるのか?