「じゅん選手」に学ぶ

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J2⚽　FC琉球の試合はしばらくお休みです

沖縄県　独自の緊急事態宣言発令中

2026年の首里城再建へ

沖縄は頑張っています❣

只今　沖　縄　休　業　中　

今週の本題でーす

　※　動画・画像はYouTubeからお借りしています

外出自粛中の今回の回は「沖縄のお笑い」から沖縄文化をご紹介いたします。「楽しく沖縄を知って頂ければいいなぁー」そんな思いで、ご紹介です。紹介するのは沖縄の売れっ子芸人「じゅん選手」です。彼は、その若さとは裏腹に、うちなーぐち上級者で笑いとうちなーぐちを融合させて沖縄の若者達にうちなーぐちの重要性を訴えています。そんな彼の代表的な紙芝居コントを徹底的に解説していきます。今回解説するのは代表作である「沖縄のアンパンマン」です。解説前に一度動画を見て頂いて解説を熟読後に再び見て下さい。「知るとは素晴らしい事」だと感じて頂けると思います。

では標準語訳と解説をしていきますね。下記の色分けをしますので宜しくお願いします。

○○：××（△△）「□□」

○○＝登場人物

××＝沖縄言葉

△△＝標準語訳　※意訳です

「□□」＝解説

ト：補足

レッツゴー

じゅん選手：うちなーぐち紙芝居「沖縄のアンパンマン」始まり×2

アンパンマン：ジャムおじさん、バタコさん。やんばるまでパトロールしがいかいー。（ジャムおじさん、バタコさん。北部までパトロールに行ってきます。）

ジャムおじさん：どぅーかてぃーしぇ（勝手に行きなさい）

ト：アンパンマン出発

バタコさん：はい！　さきぐゎーぬまぁ。（よーし、大好きなお酒飲もっと）

ジャムおじさん：やっとでいきよったな、やなちらまぎーよ（やっといきおったな、格好悪い顔でかやろーめ）

「沖縄県民はお酒が大好き、毎日ご飯を食べるのと同じように、お酒をたしなみます。飲まない県民はいますが、飲めない沖縄県民を私は見たことがありません」

バイキンマン：あぎじゃびよー（ここでは本家「ハヒフヘホー」の代りに使っている掛け声、因みにあぎじゃびよー＝大変だーの意味）かば男、やー　わじわじーすんばーよ。やなかばーしぃ（かば男、お前イライラすんだよ。変な臭いもするし…。）

ト：アンパンマン登場　かば男をかばう

アンパンマン：えー、ヒングーマンやめれぇ。（おい、バイキンマンやめろー。）本人めーうてぃ　やなかばーんでぃち　いらんけー（本人の前で臭いって言うなー）かば男が　やなかばーしぃ　臭いのはわかいぃしが、（かば男が異臭を放っているのは分かるけど、）やしが、あびらんけー　約束やさーに（だからって、言っちゃだめだ　約束だろ）

「沖縄の人はよく、うちなーぐちで名前を付けます。コーラを＝黒みじゅぱちぱち（ﾊﾟﾁﾊﾟﾁする黒い水）と表現してみたり、本土の若者言葉のように造語が出来ていきます。上記セリフですと、バイキンマン＝ヒングーマン（汚い男）がそれにあたります。仲間内でしか理解できない言葉もあればニュアンスで世代を超えて多くの県民と共有できる表現もあります。ヒングーマンやこの後出てくるホリデーマーガリン、やんばるめーごーさー等は後者の方ですね」

かば男：でーじやっさー、いったーやー（ひどい　みんな）あんしー、わんやー　なにかばー　すんばー（そんなひどい事言うけど実際オレ、何臭いの）

アンパンマン：ひーじゃー　かばーてぃ（ヤギ臭い）

「沖縄ではヤギを食します。沖縄県民にとってヤギは昔から重要なタンパク源です。やぎ肉専門店がある地域もありますよ。やぎ汁、やぎ刺し、最近では「やぎ餃子」まであります。昔は、家単位で飼育されていて、祝いの時等に食べられました。今では観光客の方でも食堂などで食べることが出来ます。生きたヤギは特徴的なニオイがします。正直、ステキな香りではありません」

バイキンマン：やー　どぅーぐるわびとーしぇ（アンパンマンうるさーい）やんばるめーごーさー（バイキンぱーんち）

ト：パンチがアンパンマンに当たる

アンパンマン：あがー　二日酔いと　ひーじゃーかばーで　ぐてーが　いじらん…。（くそぉ　二日酔いとヤギの臭いで力が出ない・・・。）

「沖縄の人はお酒が好きなので二日酔いも多いです。おまけに車社会なので飲酒運転の検挙率も非常に高く2019年もダントツの最下位です。※飲酒運転は犯罪です。絶対にダメですよ。」

バタコさん：えー　すーぐわぁ（大変　ジャムおじさん）アンパン　くるさっとんどー（アンパンマンがやられてるわよ）

ジャムおじさん：アンパンでぃちぇー　たーやが（アンパンマンって誰）

バタコさん：ありー　パンよーパン。アメリカーがかむしよー（酔ってるの❓、パンよパン、アメリカ人が食べてるやつ）アメリカーがかむ　まーるまーるそーしー（まるい形のあれよー）

ジャムおじさん：思い出した　あぬやなかーぎーやさや（思い出した、あの顔でかやろーだな）

ト：アンパン号発進する

バタコさん：えー　すーぐわぁ（ねー、ジャムおじさん）やー　さっき　ぬんでーねーらみ（さっきまでお酒飲んでなかった）

ジャムおじさん：だいじょぶやっさー　最初から免許証　むっちょーねーらんむん（心配ない、元々、運転免許証を取得していない）

「上記したようにお酒が身近な沖縄県は笑いの場にお酒のネタがよく登場します。想像しやす上に、県民なら当たり前に持っている運転免許を持っていないなんて沖縄県民にとって最高のオチですね。【因みに…アンパンマン号に書いてある「ティーサージPLADAIS（E）　癒汰志駆（ゆたしく）」はラジオ沖縄で放送している　「テイーサージパラダイス」ろよろしく　という意味です。番組のHPはこちらhttp://www.rokinawa.co.jp/program_3「ティーサージ」は手ぬぐいの意】

ジャムおじさん：うりひゃー　やさに（あー　見つけたぁ）あり、ホリデーマーガリン　ちら　なぎれー（バタコー新しい顔を投げろー）

「ホリデーマーガリン＝バタコさん、一見、英語ですがこちらは　うちなーぐち　で使っています。米国統治時代に入ってきた多くの英語が今でも外来語として沖縄に残っています。おじーもおばーも歯磨き粉の事をコルゲートと呼ぶのもこの名残です。」

バタコさん：はいさい　りっぱうさんでーした　みーむんぬ　ちらーよー（OK　ちゃんと仏壇にお供えした新品の顔よー）

「先祖を大切にする沖縄の人は何でも仏壇にお供えしてから始まります。まずはご先祖様からという考えが根付いています。」

ト：アンパンに向かって顔を投げる（音楽）

アンパンマン：わん　たーがや（おれ、誰）

ジャムおじさん・バタコさん：（笑）たーがやうり、はごさよー（（爆笑）誰あいつ、気持ち悪ぅー）

チーズ：（面白がって吠える）

ジャムおじさん：いんぐわぁーやあびらんけー（犬は吠えるなー）

「このように訴えてくるおじさんが沖縄ではよく見られます。沖縄県民から見ると　こんなおじさんいるー（笑）となる訳です。」

バタコさん：アンパンマン　みーむんぬ　ちらよー（アンパンマン新しい顔よー）

ト：バタコさんアンパンに向かって顔を投げる

ト：投げた顔がいつも通りバッチリハマります

じゅん選手：のーまんじゅうマン参上　

「のー饅頭は、沖縄県内のスーパーや菓子店で広く売られている菓子、中華まんの一種「あんまん」で、饅頭の真ん中に赤く「の」と大書されています。県内では非常に目にする饅頭で、冠婚葬祭用に用いられ、沖縄の儀式、祝事用の菓子の一つです。沖縄では「あんぱん」と同じくらい有名ですから、地元あるあるで笑いのツボですよね。

※実際の「のーまんじゅう」