1315.05.日 正和四年乙卯五月日
奈良県奈良市高畑町春日山 高山神社石祠脇
花崗岩製
破石バス停から東へ、滝坂道を上り、石切峠穴仏石窟仏から北方50メートルほど、春日奥山ドライブウェイを横切って直ぐ、小さい石祠を祀った高山神社がある。その脇に、半分埋まった状態の水船がある。
長さ;218.0 幅;72.0
高さ;約42.0
永井長方形の角を丸面取にしたシンプルな形で、輪郭に沿って、丸面取に深く彫り込んでいる。側面には装飾を加えず、両端に把手を繰型に彫刻して飾っている。
側面に、
「東金堂施入高山水船也正和四年乙卯五月日置之石工等三座」
の銘が明瞭に残っている。
この地は、興福寺管理地とされるので、興福寺に所属、或いは関係した石工等三座が、この地に在った仏堂の手水鉢として寄進したものである。
現存する、最も古い紀年銘を持つ水船である。
1972.07.頃撮影
参考文献;『大和の石佛観賞』(太田古朴著 綜芸舎 S.41.11.20.)
『日本石造美術辞典』(川勝政太郎著 東京堂出版 S.53.08.10)

