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大永八戊子天八月吉日   1528.08.吉日
福岡県柳川市三橋町百丁 成就寺

安山岩製

塔高;84.0

 境内の1画、基壇上に建つ。

 蓮弁上部を欠いた光背の様な形状の安山岩自然石を用いた塔婆。多少の凹凸の残る碑面一杯に刻字がある。

 上端際に月輪内に種子「キリーク」を籠字に彫る。月輪上方が少し欠けているので、造立後に、碑上部が欠損したものかもしれない。

 銘は、

 

            「権律師重賢 妙蓮 道源」      

       「本願江州住権律師澄圓 勢順 妙慶」

              「妙清 善阿弥   快源」

            「十「ラ」刹女」      「観正 池□」

            「六十六部供養八万四千本塔婆」

                    「ダ」

「キリーク」月輪 「キャ カ ラ バ ア」「奉造立」         

               「武州第二度権大僧都 慶賢」

        「三十「バン」神」

                「安貞 善忻 賢秀」

               「大旦那田中」

           「戊」

        「大永八 天八月𠮷日」 「但馬守妙永」

           「子」

            「延慶寺」  「治部小輔玉鑒覺□」

 

 『九州の石塔上巻』93成就寺自然石梵字板碑〔阿弥陀・五大〕に

1行7字目「蓮」を「澄」にする。

4行8字目「□」は残った字画から「宗」のように思われる。

6行梵字終止符の「ダ」に触れていない。

8行11字目「賢」を「賀」にする。

10行4字目「忻」を「所」にする。

15行7字目「輔」を「立心偏+」とする。どちらとも見える。

15行9字目「鑒」を「峯」とする。

1511字目「□」を「源」とする。

 『有明地方石文集』160板碑(板状自然石)は

8行11字目「賢」を「賢」にする。他は『九州の石塔上巻』と同じにする。

拓本;有明拓本研究会
編者未見資料

 

十羅刹女;法華経陀羅尼品の所説。帰仏の後に従わば則ち一切衆生の煩悩の悪気を奪除して菩提の善法を長養する義なり。(織田佛教大辞典)

三十番神;横川如法堂を日毎守護のために国内の名ある神社三十体を勧請したもの。

拓本;有明拓本研究会

 

参考文献;『九州の石塔上巻』(多田隈豊秋著 西日本文化協会S.50.08.01.

     『有明地方石文集』(多田隈豊秋著 有明地歴研究会S.43.08.15)

     『織田佛教大辞典』(織田得能著、大蔵出版、S.55.01.20)

成就寺梵字キリーク自然石塔婆拓影柳川市三橋町百丁

成就寺梵字キリーク自然石塔婆拓影





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