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1320.04.06 元應二年初夏六日
大分県国東市国東町大字川原字上ノ台
安山岩製
塔高;123.5センチ
根部出;4.0
身部下部碑面幅;31.5 下部幅;35.5
身部上部碑面幅;32.5 身部上部幅;44.0 身部上部厚;18.0
身部高;93.5
額部碑面下部幅;32.0 額部下部厚;20.5
額部碑面上部幅;28.0 額部上部幅;30.5 額部上部厚;20.0
額部高;11.5
碑伝型板碑で、下部は、土中埋め込み式。塔高に比べて、幅は少し狭めにする。碑面は、両側線を大まかな曲線で膨らませ、上下を少し弓なりにすぼめた形にして、碑身高さの中央部に最大幅を取る。身部下部に膝を出し、上部に額を作る。額部は、下辺より上辺を小さくする。2重の切込みは、隣の先行する文保三年銘碑伝型板碑よりは明瞭になっているが、作り出しは、角を立てず大まかな加工である。上部の山形は、高く作り出す。側線の右側を破損しているが、左側の側線が残り、起らせて頂部につないでいるのが確認できる。 膝、碑面、額、2段の切込みともに、横断面は、中央部をわずかに高くした曲面に加工する。前面、両側面を整形し、背面は、中央部が張り出した形状に粗削りする。また、碑面幅より、両側面の奥幅を大きくしている。形状は、身部幅の違いはあるものの隣の文保三年銘塔に準じて作られている。
梵字「ウーン」は、身部の上半分一杯を使い「ウ」と「アン」の2点を通常の形と変え、幅広の刷毛書で薬研彫でなく、丸底彫する。丸底の彫り込みは丁寧に仕上げられている。刷毛の重なるところは細い稜線を残す。
梵字の下部に三行の銘がある。
「為沙弥心蓮一周忌追善也」
「元應二年庚申初夏六日」
「大願主孝子等各 敬白」
刻字は、各行とも上部3分の一程の文字を大きく、下部は小さくする。文字間は、隙間なく重ね、膝に重なる程までに彫っている。
碑身に対して、梵字の大きさと銘の配置、銘の上部字を下部より大きくするところ、梵字を丸底彫するなど、隣の文保三年銘塔に準じている所が多く見受けられる。梵字の書体は大分変化しているものの、銘の書き方、書体には似通ったところが見られ、筆者は同一人であると思われる。また、塔の形状や梵字の丸底彫などが類似しており、同一石工による製作だと思われる。
1975.08.11.調査
1990.11.23.調査





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