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室町時代末期


宮崎県西都市都於郡大字鹿野田字向原 大安寺


砂岩製





塔高;176.0センチ


 永禄十二秊銘角宝塔の背後に並んでいる。


 基礎は低い。上面は、薄い1段を造り出し、段下から側面の上辺へ斜めに面を落としている。


 塔身は、立方体で、4隅を幅広い面取にする。基礎上面に造り出し請座の幅に比べて、小さめである。正面は、素面で、その上下一杯に1行


「岳総儀高公居士」


と陰刻する。他面に、刻字は見られない。 


笠は、比高を低く作る。軒裏は、膨らみを造らず、軒は厚く真反にする。軒が厚い分屋根面は低い。上辺は、幅を広く取る。


 相輪は、露盤、請花、7輪、請花、宝珠の構成である。露盤は、側面左右と下辺の3辺に浅く1段落とした枠を取り、上辺までの輪郭付隅飾2弧を薄く浮彫りする。左右の隅飾は下部より少し上で区分の茨を作らずつないでいる。2弧の茨の内側に蕨手を線刻で加える。請花は、浅鉢型で上を開き、側面に蓮弁16葉間弁付きを線刻する。その上に7輪を重ねる。上部請花は、下部請花より背を低くして、側面に同様の間弁を付けた蓮弁を線刻する。上に宝珠を造り出す。7輪、上部請花、宝珠と上に行くほど上部径を大きく作る。


 塔形は、前方の、永禄十二秊銘塔に似通ったところもあるが、基礎上面の作り、笠の造形、軒反りの形、露盤の装飾、奇数の7輪、上部請花の蓮弁線刻、五大種子に梵字使用などに、先行している所が確認される。造立の時代は、室町時代末期頃で、桃山時代までは降らないと思われる。


 基礎側面、笠軒、露盤、宝珠の正面に、


「アン」「ラン」「カン」「キャン」


種子がある。五輪塔五大種子の内、西方菩提門種子で、「バン」字が欠けている。塔身正面には、上下一杯に文字が彫られ、余白は無い。塔身の幅が、小さいこととも併せて、別塔の塔身と変わっていると考えられる。





1976.08.16.写真





この項未稿










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