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鎌倉時代末期


京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43 岩船寺


重要文化財





塔高;235センチ(『石造美術辞典』による)





 地覆石と2段の基壇を重ね、その上に四角の複弁反花座を加えている。反花座は、各面4葉、間弁付きで、4隅は間弁にする。弁は、中央の間弁を正面に向け、その両側の蓮弁、間弁は、隅に近いほど外側に向け、丸い蓮座を意識した表現になっている。その上、蓮肉の薄い1段の請座を造り出す。


 地輪は、適度の比高に造る。


 水輪は、形のいい曲線だが、下が少しすぼまってきている。


 火輪は、軒幅に対して軒が少し厚めに見えるが、力強い軒反りをしている。


 空輪の曲線が微妙に角張ってきているようにも見えるが、風、空輪の曲線は、完好な形をしている。


 火輪背面の1角を大きく欠いているのが惜しまれるが、形の整った五輪塔である


 同じく重要文化財指定で、近くの西小墓地に有る2基の五輪塔の内、大きい方の南側塔に比べると、水輪の下方のすぼまり方が少し進んできているのがわかる。この南側塔から少し降った鎌倉時代後期も後半頃に造立されたと思われる。





『石造美術辞典』には、「塔は水輪が少し壺型になり、火輪の軒反りに少し堅さが見られる等、鎌倉時代 末期と思われるが、整美の形を示す塔である。」とある。


『石仏柳生街道』には、「鎌倉時代中期」としてある。








2018年3月23日撮影


1969年7月21日撮影(モノクロ)








参考文献;『日本石造美術辞典』(川勝政太郎著 東京堂出版 S.53.08.25.)


     『石仏柳生街道』(太田古朴著 綜芸舎 S.43.09.20)













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