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桃山時代


宮崎県西臼杵郡日の影町大字岩井川字大人小字西中 地蔵堂境内


凝灰岩製





 石塔群の3は、基礎、塔身の上に笠2個が載っている。同所の石塔群と比較すると基礎と塔身は、宝篋印塔のもので、笠は別物とわかる。後補の笠の測量は、行っていない。他は失われて見当たらない。





塔高;52.5センチ


基礎幅;50.0  基礎奥行;46.5


基礎側面高;14.5


基礎1段目下幅;49.5 基礎1段目上幅;50.0 基礎1段目高;16.7


基礎2段目幅;44.5 基礎2段目高;0.3


基礎高;17.0


基礎上面枘穴深;0.5


塔身基部幅;26.5 塔身上部幅;25.5 


塔身奥行;29.0


塔身高;35.5


塔身輪郭幅(上下、)両側共;約1.0





 基礎は、上2段造り出し、比高を低く造る。1段目は、下辺を0.5内傾して加工し、側面上部と段の区切りを作る。2段目は、薄く造り出す。上面には、塔身下部幅に見合った枘を浅く彫り込み、塔身を大入れに請ける。


 塔身は、比高を高めにする。上下左右に同じ幅で狭い枠を作る。枠は線刻ではなく、角から斜めに浅く彫り込み、面の角を立てて浮かせたような彫り方をしている。塔身4方に幅より少し小さめに月輪を線刻して、中に小さめの種子を筆書薬研彫する。室町時代から江戸時代初期頃まで、梵字の書体は、様々で時代の判別は困難とも思えるほど入り混じっているが、筆書の梵字は稚拙にも見え、室町時代も末期以降のように感じられる。


四仏の種子は、


東面から「ウーン」「ウーン」「キリーク」「バク」


最初のウーンは、体文「ha」に切り継ぎ「u」+「am.(.はmの上部に付ける)」になっているが、「am.」点は、剣先模様を線刻で表現している。このことから不動明王種子を意図しているものと考えられる。四方仏の組み合わせは、不動明王が入るので通常とは異なっている。1例としては、「阿弥陀如来、釈迦如来、不動明王、不明(阿閦如来、明王等)」、あるいは、金剛界四仏「阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来(=釈迦如来)」の宝生如来を不動明王に変えた配置などが考えられる。


 基礎、塔身の組み合わせで、同所の、2期に分かれた石塔群との比較から、古い1群とそれより新しい2群の中間、2群の最初の方、群2塔と同じ頃に造立されたものの1基ではないかと思える。





1978.08.14.調査













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