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790.02.23  延暦九□二月廿三日


熊本県宇城市豊野町下郷 寺村 浄水寺跡


凝灰岩製





碑高;134.0


碑面基部幅;54.0 碑面高;130.5


基部幅;62.0 基部厚;47.0 最大幅;67.0 最大厚;53.0





 角柱状に粗く整えた一面を磨き、幅50.0高さ86.0の長方形枠内に立罫線で12枠を作る。2行から11行までは同じ幅で、1行目と12行目はそれより幅広に取っている。その枠内に長文の銘を彫る。


 なお、両側面と背面には、長方形の線刻の枠を作り、各一行の銘を彫る。これらは、造立当初のものではなく、後になって、彫り加えられたものと思う。





(正面銘)





「南大門并碑文開」


「夫不人獨登々者法々不獨弘々者人然玄奘法」


「師早苞四忍先悟三空智通無累神測未形超六」


「塵而逈出掩千古以無對悲正法々陵遅慨深文」


「之訛謬遠渉百州千餘國 従萬里之山川積雪」


「失地驚砂迷天西域超提□藏五乗々教梵本経」


「論一千夾六百五十七部乎    然仍奘善」


「骸□浄水寺活田壹拾□益城与宇土郡間□宮」


「潟□料栗林七所益城三所/宇土四所寧問料内典収誓合六 」


「千四百六巻 佛前諸□親道等濫犯用者妙見」


「□及一千七百善神等玆智□成道延命□掩道理」      


「名寺矣」   


「延暦九□二月廿三日」





*2行 6字目、9字目、13字目は「々」の略字の2点。


*4行12字目「正」は欠損部があり推読。


   13字目「法」は欠損部有り。


   14字目は「々」の略字の2点。


*5行11字目は1字分余白。


*6行11字目□は判読できず。


   12字目「蔵」は推読。


   15字目「々」は略字の3点。


*7行12字目から15字目まで4字分余白。


*8行 2字目「□」は欠失。


   10字目「□」は判読できず。


   18字目「□」は判読できず。


*9行 2字目「□」は「椅」の異体字。


    7字目「所」は異体字。


    8字目から9字目の2字分に小さい字で「益城三所」と「宇土四所」を2行併記。


   11字目、12字目「問」「料」の2字は推読。


   15字目、16字目「収」「誓」の2字は推読。


   19字目は1字分余白。


*10行6字目は1字分余白。


   10字目「□」は判読できず。


   12字目「道」は欠損部有り。


*11行1字目「□」は「クサ冠の下にサ」で「菩薩」の略字。


    9字目「等」推読。


   12字目は、上半分欠失、下半分の「皿」だけが残る。


   13字目から15字目の3字分に小さい字で「成道延命」の4字を入れる。


   16字目「□」は判読できず。


*12行1字目から3字目は右側に寄せる。


    4字目から6字目は3字分余白。


    7字目から12字目の6字分に左側に寄せて紀年銘9字。


    紀年銘4字目「□」は欠失。





(左側面銘)


「西御塔并燈□之院」  *六字目は「楼」か?





(背面銘)


「北弥勒寺庿之堂」   *五字目「庿」は推読。


            *7字目「堂」は推読。





(右側面)


「東佛像経塔并妙見之院」








『浄水寺延暦碑の研究』には次のように読まれている。





「南大門并碑文開」


「夫不人獨登々者法々不獨弘々者人然玄奘法」


「師早苞四忍先悟三空智通無累神測未形超六」


「塵而逈出掩千古以無對悲正法之陵遅慨深文」


「之訛謬遠濤百舟千餘国兼従萬里之山川積雪」


「失地驚砂迷天西域捉□□藏五乗之教梵本経」


「論一千夾六百五十七部乎    然仍奘善」


「骸起浄水寺活田壹拾所益城与宇土郡間穪宮」


「潟椅料栗林七所益城三所/宇土四所寧問料内典収皢合六萬」


「千四百六巻 佛前諸聞親道等並犯用者妙」


「見□及一千七百善神等玆智監成道延命□掩道理」 


「名寺矣   延暦九年二月廿三日    」





*5行 7字目「舟」、「或いは「州」ともよめるが上の「ノ」が石の欠損ではないやうに見える。意味は「州」がよくとほる。」とある。


11字目「兼」は推読。


12字目「従」は「「御」または「征」ともよめさうである。丹辺は「草冠+征」とよんだ。」とある


*6行 9字目「捉」は推読。「ほかに「起」「超」「越」ともよめさうであるが不明。」とある。


*8行 2字目「起」は推読。


*11行1字目「□」は「クサ冠の下にサ」で「菩薩」の略字。





1988.05.29調査





参考文献;『熊本史学第六号』「浄水寺延暦碑の研究」(丹邊總次郎、松本雅明著 熊本史学会、1952.)





この項未稿










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