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南北朝時代末期~室町時代


大分県杵築市大田小野財前家墓地


安山岩製





塔高:約120センチ





 国東塔群の背後、墓地入り口から見て左側に碑伝型板碑が一列横並びに建てられている。その板碑群の向かって右から5番目のもの。


 下部に膝を出し、曲線で碑身下部につなぎ、上部の額とで塔身を明確に区切っている。膝から塔身上部まで前面を曲線で膨らませている。塔全体も上部半分ほどを、前面に湾曲させている。額部の下はほぼ直線で区切って前に厚く出し、額部の高さを高めにして2条の切れ込みにつなぎ、上の山形は、低めの三角に作る。


 塔の印象は、全体に大人しく、特に、2条の切れ込みは彫り込みが弱く形式的なものになっている。


 塔身上部に月輪3個を三尊形式に並べ、中に、梵字「ア」「カ」「キャ」を細字の刷毛書きで薬研彫する。この3字の配置では、それぞれが何尊の種子か明確には断定できない。通常の三尊組み合わせではないが、各種子の代表的な尊名を組み合わせると、


「ア」 胎蔵界大日如来


「カ」 地蔵菩薩


「キャ」十一面観音菩薩


が1例として考えられる。ただし、「ア」は諸仏の通種子なので造立者が何尊を考えたものかはわからない。種子は、碑面に対して小さく彫られ、書体も力強さは感じられない。


 塔形と種子の書体から見て、この並んでいる碑伝型板碑群の中では新しく、造立は室町時代まで降るものと考えられる。








2016.06.04.撮影










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