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1727.08.吉祥日  享保十二年八月吉祥寺ツ


大分県杵築市大田小野 比枝神社


安山岩製





 基礎4角。側面に長方形を浅く彫り込んで輪郭を付け、中一杯に薄肉彫の開蓮華を彫る。上は、法面を付けて彫り出す。


基礎の上に蓮台を加える。石燈籠の基礎上に蓮台を造るのは珍しい。側面は、大きな単弁に間弁を加えて、薄肉彫する。


 竿は円柱。上下に薄い輪郭を回し、各6個の装飾を薄肉彫する。九州様式で用いられた2弧隅飾と同じ形をしている。4行、刻銘が有る。





「享保十二歳丁未」


「奉寄進石燈籠一基」


「八月吉祥日」





「○坂源右衛門」





 中台は、4角。逆台形で、上下に枠を取り、側面に基礎側面と同様な開蓮華を薄肉彫する。中央に蓮肉様を彫刻し、左右4葉はクモの足状になっている。


 火袋は4角。正面は長方形に開口する。側面は、巴文、半月?背面は花弁4個の花文を表現している。


 笠は、6角。軒裏は低平に加工。軒は直線で、上辺両端を直線的に撥ねる。軒口は内傾させる。屋根は、上面は起り、軒上を反らせた照り起りにする。


 笠上に請花宝珠を載せる。





 国東で、江戸時代に九州様式装飾を取り入れた石灯籠である。国東周辺では、九州様式装飾を持つ石塔は、南北朝時代前期ころから確認される。





2016.06.04写真










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