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奈良県奈良市高畑町春日奥山 地獄谷


平安時代後期(日本石造美術辞典)


凝灰岩





 首切地蔵から西方へ、高円山ドライブウェイを横断して、地獄谷の山道を歩いた先にある。山中だが道なりに歩いた先にある。金網で囲ってあり、窟内は薄暗い.奥壁に坐像2体、立像1体の線刻物が確認できる。その他に3尊の線刻物が有るということだが、金網の外からではよく確認できなかった。


 そのうちの中尊は、


(日本石造美術辞典)は、「弥勒か釈迦かと思われる。優美な蓮座、流麗な衣文の表現のすぐれた線刻像の傑作。」


(大和の石仏鑑賞)は、「中尊弥勒上生仏(口絵解説)。天平彫刻。東大寺大仏蓮弁の千葉の釈迦仏も同一人の画筆と見られる。」


 ほかの線刻仏の造立時期については、(日本石造美術辞典)には、中尊と区分して書かれておらず不明。


 (大和の石仏鑑賞)には、「十一面観音線彫り仏」「室町時代の追刻仏」


 (大和の石仏鑑賞)には「右側壁妙見菩薩」「藤原末期」  *この線刻仏の写真は撮れていない。





 見学してみると中尊は、明瞭な刻線の彫り、蓮弁、姿形、衣文線など、優れた表現に見え、相当に古い時代のものとは思えるが、研究者によっては時代鑑定に大きな開きが見られる。紀年銘の無い、線刻像なので仕方のないことからもしれない。      


 





*石造美術に関心を持ち始めた時期の写真資料です。記録がなく記憶もあいまいです。誤り等気付かれたらご教示ください。








参考文献;石造美術辞典 川勝政太郎著 東京堂出版 S.53.08.25.


     大和の石仏鑑賞 太田古朴著 辰巳旭写真 綜芸舎 S41.11.20.


 










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