『鹿児島県文化財調査報告書第19集』「鹿児島県の庚申塔-庚申供養石造物-」


(小野重朗著 鹿児島県教育委員会発行 S47.03.)





鹿児島県





*著作権法等により、一般公開では、図、写真等のコピーは掲載できませんのでご了承ください。











●278.姶良市蒲生町(旧姶良郡蒲生町)下久徳字三池原 田の中 庚申塔(田之神像碑)


                                 自然石塔婆(写真あり)


 1768.04.09.


 碑高;130 幅;70


 像;80





(碑面)





  「奉造田之御神庚申」





  「明和五子十月十八日」





  「安永九年四月九日(以下別字)」





  「奉改元 三池原ニ才中」





    *(田の神舞石碑形の田の神で、シキ被り、短袴をはき、手に大飯杓、県文化財指定)と記載。





    *自然石に舟形光背型龕を深く彫り込み、中に田の神立像を厚肉彫り。低い基礎がある。


     銘文中に「(以下別字)」とあり、後の2行は追刻という事の様である。











●279.姶良市蒲生町(旧姶良郡蒲生町)西浦字掛階上 路傍 磨崖庚申(供養文字磨崖)





 1796.





(銘の詳細不明)





  「寛政八」











●280.霧島市溝辺町(旧姶良郡溝辺町)三縄字井手段 前玉社前 庚申塔(水天像入石祠)


                                      (写真あり)


 1669.06.28.


 石祠高;115


 像高;38





(碑正面左右)





  「奉建水天庚申衆○」





  「寛文九念戊酉六月廿八日」





   *(水天像、石祠の中に小さいが立派な龍頭を頂く水天像を納める 石祠正面に梵字種子


     バンを刻む 水神として信仰されている)と記載。





   *石祠の正面写真。基礎2重。身部は縦長長方形で、縦長短冊型の窓を開ける。身部の


    構造は不明。屋蓋は入母屋棟入り。内部の水天像は見えない。











●281.霧島市溝辺町(旧姶良郡溝辺町)有川字石原 田の中 庚申塔(川の神像)形状不明





 1784.


 


(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「天明四」











●282.霧島市横川町(旧姶良郡横川町)下ノ字山住 県道近傍 庚申塔 六地蔵塔(写真あり)





 1767.


 竿石高;64


 龕部高;34





(竿石三面)





  「明和四己○」





  「奉造立○○」





  「庚申○○○」





    *(宝珠の上に一匹の猿を刻む、砂岩質で竿石の下部風化、竿石の三面に百姓名あり)と記載。





    *基礎不明。竿、中台、龕部は6角。龕部は龕を彫り込み、中に半肉彫地蔵立像を彫る。


     笠は4角で上部に露盤を造り出す。笠上に蓮弁を彫った請花と宝珠、その上に彫刻がある。











●283.霧島市牧園町(旧姶良郡牧園町)宿窪田字上芦 路傍 庚申塔 六地蔵塔 形状不明





 1729.04.08.


 全長;170





(竿石ニ面)





  「庚申講人数十五人」





  「享保十四年己酉四月八日」





    *(形は完全、地蔵どんと呼んでいる)と記載。











●284.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)恒次字堂ノ下 道傍 庚申塔(供養文字板碑)


                               四面板碑型角柱塔(写真あり)


 1538.08.彼岸中日.


 碑高;110 碑幅;35





(碑の四面に、◎の位置に小仏像六体)





  ◎ 「本秀 道益 心省 清覚  現当円満敬白/





   身 道伴 道見 道林 永順 昌春 供 養 仲/





  ◎  天文七白八月彼岸中日庚申結衆」


 --------------------------





  ◎  「○○ 正木 道親 芳円 道永 集徳 春清/ 





   漸且 ○○ ○了 道善 源古 清吟 道珍 性金/





  ◎   ○光 浄芳 ○全 慶種 用泉 清満 浄貞」


 --------------------------





  ◎  「珠○ 清順 浄秀 道仙 源秀 道金/





   離  道清 道今 浄満 道幸 道久 正忠」





  ◎


 ---------------------------





  「我   平朝臣窪川大工作皈嶽○上」


 ---------------------------





   *(板碑、ほぼ四角な方柱状で、四角錐状の頂部の下に二線の切り込み。風化はひどくない。


     美しく端正な文字に小仏像も珍しい)と記載。





   *低い基礎上に建っている。2条の切り込みから上の頂部は低く作っている。











●285.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)木場字諏訪 三叉路傍 庚申塔(梵字供養碑)


                                   自然石塔婆(写真あり)


 1645.03.時正日.


 碑高;105 幅;34 厚;20





(碑面上部)





  梵字 「キャ?」





(梵字下部)





  「正保ニ年乙酉」





  「庚申供養」





  「三月時正日」





   *(自然石の前面を平たくして、うすうすと刻んである、梵字はキャ、


    (十一面観音)か)と記載。











●286.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)木場字亀沢 亀沢家庭 庚申塔(供養文字柱碑)形状不明





 1699.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「元禄十二」











●287.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)田尾原 菅原神社境内 庚申塔 石灯篭(欠)





 1721.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「享保六」











●288.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)北方字小屋敷 郡山家横 庚申塔(梵字供養碑)


                                 自然石塔婆(写真あり)


 1739.02.吉日.


 碑高;130 幅;65 厚;20





(碑面上部)





            「サク」


  梵字  「キリーク」


            「サ」





(阿弥陀三尊種子下部)





   「元文ニニ己未天」





   「諸願成就 講結衆中敬白」





  「奉造立供養庚申石塔」





   「皆令満足 小屋志郷」





   「弐月吉日」       *写真では「弐」は「弎」に見える。





    *(石質、文字などからみて、前の吉松3(●295.)と同一石工の作か)と記載。











●289.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)米永 勝栗神社境内 庚申塔(狛犬像一対)(写真あり)





 1747.01.吉日.


 像高;60 長さ;72





(阿像体部)





  「奉寄進御宝前」





  「庚申待」





   「山崎村ニ財中」





(吽像体部)





  「延享四卯正月吉日」





   *(狛犬像、阿吽ニ偶共風化ひどし台石面にニ財(ニ才青年)二十名を記す、石工海老原


     源左衛門)と記載。











●290.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)北方字堂之上 路傍上 庚申塔(梵字供養碑)


                                  自然石塔婆(写真あり)


 1749.02.吉祥日.


 碑高;155 幅;62 厚27





(碑面、中央三行は吉松2(●294)と全く同じ)





  「○寛延弐己巳天」     *○は絹の右下の月を目に変えた文字。読み不明。





  「二月吉祥日    講結衆合掌」





    *(前例(●294)と同じ、栗野の例はみな猿田彦に彫り変えてない)と記載。











●291.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)北方字真中馬場 家庭隅 庚申塔(梵字供養碑)形状不明





 1749.





(銘の位置不詳、銘の詳細不明)





  「寛延ニ」











●292.姶良郡湧水町(旧姶良郡栗野町)木場 2(●285.)の傍 庚申塔(石灯篭(欠))


                                       形状不明


 紀年銘無し











●293.姶良郡湧水町(旧姶良郡吉松町)川西字四枝 路傍 庚申塔(梵字供養碑)形状不明





 1729.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「享保十四」











●294.姶良郡湧水町(旧姶良郡吉松町)川西字市原 路傍 庚申塔(梵字供養碑)


                                 自然石塔婆(写真あり)


 1736.04.吉祥日.


 碑高;150 幅;58 厚;23





(碑正面)





          「享保廿一丙辰天」





       「汝 等 皈 行 是 菩 薩 道」





  「不明梵字 バン ウーン タラーク キリーク アク サ サク」





       「漸 々 修 覺 悉 當 成 佛」





          「四月吉祥日」





(梵字サクの左側)





   「市原郷/


       庚申講中/


    中間郷」





    *(これと同銘のものが、吉松、栗野に数基あり、裏面に、明治四年に「猿田彦大神」


      と刻り更めて立ててある)と記載。











●295.姶良郡湧水町(旧姶良郡吉松町)川西字永山 路傍 庚申塔(梵字供養碑)形状不明





 1736.04.吉祥日.


 碑高;125 幅;100 厚;25





(碑面上部)





 阿弥陀三尊種子梵字


        「サク」


    「キリーク」


        「サ」





(梵字下部)





    「享保廿一丙辰天」





   「所願成就   永山」





  「奉造立供養庚申」





   「皆令満足   講中」





    「四月吉祥日」





    *(粗い碑面に大きな文字、百日咳(オイキ)の神と俗信されている)と記載。











●296.姶良郡湧水町(旧姶良郡吉松町)盤若寺 日枝神社入口 庚申塔(梵字供養碑)形状不明





 1741.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「寛保一」











●297.姶良郡湧水町(旧姶良郡吉松町)中西字中野 路傍 庚申塔(梵字供養碑)形状不明





 1741~1744.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「寛保」        





 


 





この項続く








『鹿児島県文化財調査報告書第19集』「鹿児島県の庚申塔-庚申供養石造物-」


(小野重朗著 鹿児島県教育委員会発行 S47.03.)












-----
EXTENDED BODY PRIVATE: