「鹿児島県文化財調査報告書第19集 鹿児島県の庚申塔-庚申供養石造物-」


 小野重朗著 鹿児島県教育委員会発行 S47.03.発行





鹿児島県





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●53.南さつま市金峰町(旧日置郡金峰町)大字白川字古屋敷 庚申塔 丸彫 田之神立像


                                        (写真あり)





 1720.11.吉日.


 像高;87 台三段





(台、銘の位置不明)





   「享保五子」





   「庚申供養」





  「奉造立田神」





   「十一月吉日」





    *(長衣僧侶立像形の田の神で、背に苞を負い、右手に鍬、左手に飯杓を持ち


      頭部やや欠く、よい彫刻)と記載。





    *基礎、敷茄子?、側面に鱗葺の蓮弁を彫った深鉢形蓮台の上に、丸彫田之神立像が乗る。











●54.南さつま市金峰町(旧日置郡金峰町)大字宮崎字宮崎 庚申塔 丸彫田之神立像(写真あり)





 1732.02.09.


 像高;72 台二段





(像右袖)





  「奉供養庚申敬白」





(像左袖)





  「享保十七壬年二月九日」





(台石、銘の位置不明)





  「(台石に士、在の人名多数)」   *士、在の区分不明。





  *(長衣僧侶立像形の田の神 シキ被り、右手飯杓、左手に鍬、完全で県文化財指定)と記載。





  *基礎は、方形横長の2重、その上に像を置く。











●55.南さつま市金峰町(旧日置郡金峰町)大字新山字新山 庚申塔 田之神像





 1737.01.吉日.


 像高;100 台一段





(台石、銘の位置不明)





   「元文ニ己」





  「庚申供養」





   「正月吉日」





    「ニ才中」





 *(長衣僧侶立像形の田の神 背に苞を負い、左手に鍬、右手不明、頭と右手に損傷あり)と記載。











●56.南さつま市金峰町(旧日置郡金峰町)大字池辺字竹原 庚申塔(供養文字柱碑)形状不明





 1741.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「元文六」











●57.南さつま市金峰町(旧日置郡金峰町)大字中津野 ウカリ 庚申塔 田之神像 形状不明





 1777.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「安永六」











●58.南さつま市金峰町(旧日置郡金峰町)大字浦之名字西 庚申塔 田之神像 形状不明





 1800.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「寛政一ニ」











●59.日置市吹上町(旧日置郡吹上町)大字田尻字下 天神社境内 庚申塔 石灯籠





 1717.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「享保二」











●60.日置市吹上町(旧日置郡吹上町)大字永吉字塩屋 庚申塔 田之神像 形状不明





 1534.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「天文三」





   *田之神像の室町時代造立はありえず、市町村ごと、年台順列記の記方法の順序から


    見ても元文ニ年1737か天明ニ年1782の誤植と思われる。











●61.日置市吹上町(旧日置郡吹上町)大字与倉字駒田 山ン神境内 庚申塔 石灯籠





 1794.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「寛政六」











●62.日置市吹上町(旧日置郡吹上町)大字平鹿倉 庚申塔 田之神像 形状不明





 明治三九.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「明治三九」











●63.日置市日吉町(旧日置郡日吉町)大字中原字城之下 寺跡 庚申塔 六地蔵塔(写真あり)





 1745.05.吉祥日.


 白黄色凝灰岩質


 全高;250 竿石高;127 





(竿石の三面)





   「干時延享ニ乙丑天」





  「奉供養庚申塔」





    「五月吉祥日」





    *(形は大きく完全で美しい、文字も立派である、白黄色凝灰岩質で緻密)と記載。





    *基礎不明、竿6角、中台6角で側面を造り下面に蓮弁彫刻、龕部6角、


     各面龕を彫り込み地蔵立像を半肉彫、笠6角、請花宝珠は一石で作る。


     名は3面にあり、各面1行、文字を大きく彫る。











●64.鹿児島市入佐町(旧日置郡松元町大字入佐)字伊勢岡 庚申塔 石灯籠





 1739.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「元文四」











●65.鹿児島市春山町(旧日置郡松元町大字春山)字森園 彦山神社前 庚申塔(寄進文字碑)


                                       形状不明


 1785.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「天明五」











●66.鹿児島市春山町(旧日置郡松元町大字春山)字森園 彦山神社前 庚申塔(供養文字碑)


                                       形状不明


 紀年銘不明











●67.日置市伊集院町(旧日置郡伊集院町)大字神殿字上神殿 庚申塔(梵字供養塔)形状不明





 1775.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「安永四」











●68.鹿児島市郡山岳町(旧日置郡郡山町嶽)字大中 路傍 庚申塔 自然石塔婆(写真あり)





 1690.か1702.





(碑面)





    「元禄○午二月吉祥日」





  「庚申供養石一基結衆敬白」





     「嶽平原ニ歳相中」





   *(梵字供養碑)(元禄のみ明らか 風化あり、大きな文字だが、梵字は欠けて読めない


            が多分、アかアンだろうと見られる)と記載。





   *梵字は「ア」が見えるが、上部が欠けているので、アン点があったか不明。











●69.鹿児島市郡山町(旧日置郡郡山町大字郡山)字麓 庚申塔(供養文字碑)形状不明





 1736.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「享保ニ一」











●70.鹿児島市西俣町(旧日置郡郡山町大字西俣)字常盤 潜木神社庭 庚申塔 石灯籠





 1821.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「文政四」











●71.鹿児島市西俣町(旧日置郡郡山町大字西俣)字西原 路傍 庚申塔(供養文字碑)形状不明





 1865.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「元治ニ」











●71.鹿児島市西俣町(旧日置郡郡山町大字西俣)字雪元 路傍 庚申塔(供養文字碑)形状不明





 1866.





 (銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「慶応ニ」











●72.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字湯の元 諏訪神社境内 庚申塔


                         (梵字寄進碑)板状駒型塔婆(写真あり)





 1677.03.吉祥日.


 碑高;122 幅;71 厚;17





(碑面上部)





  月輪 中に 梵字「ウーン」





(月輪下部)





   「時延宝五丁巳年」





     「諏訪大明神石鳥居」





  「奉建立庚申供養石碑一基現当ニ世悉地○○」





     「並同大明神御宝前石階」





   「三月吉祥日」





     *(板碑形の碑、上部に月輪の中に梵字種子ウーンを刻む、この鳥居と石段は現在は


       残っていないらしい)と記載。





     *縦長長方形で上部を低い山形にした板状の駒型塔婆。











●73.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字苗代川 鎮守社境内 庚申塔 石灯籠





 1697.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「元禄十」











●74.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字湯の元 諏訪神社境内 庚申塔(仁王建造碑)


                                          角柱塔





 1705.


 仁王像高;220 


 角柱塔高;80 方;40





(傍の石碑表裏、銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「奉新建仁王一雙 諏訪御宝前」





  「干時宝永ニ年乙酉春二月○」





  「待庚申誠一講一結之輩者」 








    *(仁王像一対は完全で立派な作品 傍に石碑あり、その銘文中に、


     「待庚申誠一講一結之輩者」の文あって庚申供養の仁王と解る)と記載。


     (銘文長く読みにくい、)と記載。











●75.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字長里字古市 軍神社庭 庚申塔 石灯籠





 1708.





(銘の位置不明、銘の詳細不明)





  「宝永五」











●76.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字湯田 稲荷神社境内 庚申塔(唐猫建造碑)


                              自然石塔婆(狛犬の写真あり)





 1715.02.吉祥日


 狛犬高;90 長さ;104





(境内自然石塔婆の表面)





   「正徳五乙未天」





  「奉建立以庚申供養唐猫一宇也」





   「二月吉祥日」





     「(郷士、僧侶、百姓名十六を刻む、)」





   *(狛犬像、阿吽ニ像共にほぼ完全。傍の碑には郷士、僧侶、百姓名十数人を刻む、


     唐猫は狛犬の方言名)と記載。


    (碑は自然石の面を平たくしたもの、前面に僧侶、郷士、百姓の名十六を刻む、


     唐猫=狛犬は現在も一対あり)と記載。











●77.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字養母字元養母 田の中 庚申塔


                                  丸彫田之神像(写真あり)





 1769.12.吉日.





(像背部袴)





  「奉造立田之神一躰」





(左袖)





  「明和六己丑十二月吉日」





   「庚申講人数」





     *(神像立像形の田の神で冠に長い嬰、笏を持つ念怒相にあごひげ、


       完全で県文化財指定)と記載。(嬰)は纓の誤植か。(念怒相)は忿怒相の誤植か。





     *四角基礎に一段を造り出しその上に乗る丸彫田之神立像までを一石で彫刻している。











●78.日置市東市来町(旧日置郡東市来町)大字湯田 稲荷神社境内 庚申塔(青面金剛像)


                                        形状不明





 1803.03.吉日.


 碑高;122 幅;67





(碑背面)





  「奉建立」





(台正面)





  「享和三年」





   「癸亥三月吉日」





    *(だいぶ損傷あり、日月、六臂の青面金剛、下左右にニ鶏と三猿


      コンクリート補修を除けば立派なもの、郷士二十数名を刻む)と記載。














(この項続く)











「鹿児島県文化財調査報告書第19集 鹿児島県の庚申塔-庚申供養石造物-」


 小野重朗著 鹿児島県教育委員会発行 S47.03.発行









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