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室町時代後期末頃


熊本県玉名市大字高瀬 談義所 伝宝成就寺跡 石塔群25


安山岩製





 宝成就寺跡とされる小仏堂のある一画に石塔群がある。石塔群は、おおむね3列に並べられており、その内、前列の向かって右から7番目のもの。やや縦長で長方形に近い自然石の表面を整えて、横線刻で上下2段に区画し、区画外の下部は無地。区画内下部には10名の法名と銘文を彫り、上段には梵字と線刻像で3尊を配置している。





 塔高;82.0センチ


 基部幅;77.0 最大厚;13.0





 区画内上段には、全体に雲文を線刻し、中央上部線刻蓮台上の径15.0センチの月輪内に梵字「ア」を刷毛書き薬研彫りしている。梵字は、月輪径に比べて、小さい文字になっている。この「ア」は胎蔵界大日如来の種子だと思われる。


 右斜め下の径16.0センチの月輪内の蓮台上に如来座像を線刻する。手印は上品上生印の阿弥陀如来座像で、放射光を付けた頭光と白毫から出た1本の長い線を月輪線名で延ばしている。


 左斜め下に径17.0センチの月輪内の蓮台上に地蔵菩薩坐像を線刻する。右手に錫杖、膝上に置いた左手には宝珠を持っている。


 三尊の配置は、梵字「ア」を中央に、その左右下に阿弥陀如来と地蔵菩薩を配して、三尊形式にしているが、本来本尊の位置に有るはずの梵字「ア」の月輪は他の2尊の月輪より小さめに造られており、阿弥陀如来と地蔵菩薩2尊を強調した作りになっているようである。





 区画内下段の中央に





 「七世父母六親眷属等」





 その下部左右に各2字ずつ





 「平等」「利益」





 中央の銘を挟んで左右に各5名、計10名の法名がある。





 「道同禅門/道仙禅門/道了禅門/道清禅門/時安禅定門」





 「妙秀禅定尼/妙光禅尼/妙心禅尼/道西禅門/宗珎禅門」





 銘文中に紀年銘は無いが、線刻蓮台や、線刻像には、未だ丁寧な造りがうかがわれ、余白の全体に雲文を彫り込む等、室町時代後期末でもそれほど降らない時期のものと思われる。








1981.07.27調査





拓本;有明拓本研究会





参考文献;『玉名市高瀬談義所町 宝成就寺跡古塔碑群・石仏群』(玉名市文化財保護委員会


     昭和46年9月)








この項未稿







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