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室町時代前期~中期


佐賀県唐津市厳木町大字広瀬 天山神社境内


砂岩製





塔高;151.5センチ


基礎側面幅;45.0 基礎側面高;29.5 基礎上面幅;33.5 基礎高;41.5


塔身幅;27.0 塔身高;26.0


笠軒上部幅;46.0 笠軒下部幅;44.5 笠軒厚;10.0


笠下部幅;32.5 笠上部幅;27.0 笠高3段目上辺まで;37.5


笠高隅飾上部まで;38.5


隅飾下部幅;42.0 隅飾上部最大幅;44.5


露盤幅;17.0 露盤側面高;7.0 露盤高;7.5


くびれ幅;14.5 くびれ高;1.5


請花部下部幅;16.5 請花部上部幅;16.5


刹輪下部径;14.5 刹輪上部径;13.5 刹高;29.5


相輪高;46.5





 天山神社境内、神殿に向かって左、1段高い所にある。


 


 塔は基壇を設けず、直接置かれている。





 塔形は、幅に対して、各部の比高が高く造られている。





 基礎は、側面幅45.0センチ、側面高29.5センチ。上2段の造り出しの各段が高いので基礎高は41.5センチと高めになっている。





 塔身は、幅27.0センチ、高さ26.0センチとほぼ正方形。四方、線刻月輪内に「キリーク」「アク」「ウーン」「タラーク」の金剛界四仏種子を薬研彫りしている。種子は面に対して小さく、書体は線が細くなり、力強さは感じられない。





 笠は、軒を挟んで、下2段、上3段。軒は軒厚を10.0センチと厚くして、上辺を下辺より1.5センチ広く取り、軒側線を下部に内傾させる。下2段は、基礎の2段に対応させたのか、なおそれより厚くして、特に軒下の段は厚を7.0センチにしている。それに比べて軒上の3段は低く、上幅は27.0センチと広めにとっているので、笠の上下バランスは悪い。。


 隅飾は、大きく造り、1弧に浮き出させた単弁1葉を加えて縦2弧にする九州様式。同様の様式で単弁1葉を線刻するものが室町時代後期ころから見られるが、それらに先行するものである。軒端から2.0センチ程切り込んだ所から立ち上がり、上を1.0センチ広げている。笠上端より1.0センチ高く造る。





 相輪は、請花部の上で折れているのを継いで乗せてある。露盤の上にくびれを造り、直接請花部下辺に繋ぐ特殊な形をしている。


 請花部は断面四角、隅飾1弧2重、間弁1葉、小間弁2葉。刹は断面丸、6輪を残し、上部は欠失している。





 この地域での室町時代の造立のものにしては、大きめに造られている。塔形は全体に抑揚が乏しく、幅に比べて縦長で安定感に欠ける。笠上面の幅も相輪露盤幅に比べて極端に大きすぎて各部のバランスが悪くなっている。相輪の露盤上のくびれや笠軒が内傾する等、時代の後退を示している。種子の細く小さめの表現にもその事が感じられる。





2010.04.18調査


調査協力者;A.I.








参考文献;九州の石塔上巻 多田隈豊秋著




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