『死にゆく者からの言葉』(鈴木秀子著/文芸春秋)を読んで、感動とも悲哀とも表現し難い感情が込み上げ、ただ泣いてしまった。
そこに出てくる様々な人生を歩んできた人たち
(幼い子どもや、夢半ばの若者、また天寿を全うしたかに思えるような老齢の方もいる…)、いつかは誰にでも平等に訪れる死という現実にどう向かい合うか…死を見つめる時、人は本当の意味で生を知るのかもしれません。
人は旅立つ前に、自分や他人、家族と和解をしたり、人生を見つめ、やり残したことや心残りなどの想いと向かい合う時間
“仲良し時間”が与えられるそうです。
病人が死の直前に突然元気を取り戻し、あたかも回復したように思わせる時があり、周囲を驚かせることがあるというけれど、それがこの
“仲良し時間”というもので、中国では、蝋燭が燃え尽きる寸前に炎が大きく燃え上がることから、こういう時間を
「回光反照」と呼ぶそうです。
その時間を通して、死に行く人たちは、この世を去る
(次の世界に行く)準備をすすめるのですが、現実は医療も家族も死というものを受け入れず、旅立つ人の声に耳を傾けてあげることが出来ない…。
安らかな人間らしい死への準備よりも、死を先送り引き延ばそうと、本人の意志とは別に、最後まで苦しみを与えてしまいがち…。
でも、身内は愛する人と別れたくない想いから、死を受け入れられず、そうしてしまうのですよね…
それでも、ワタシもこれから避けることは出来ない身内の死を含め、多くの別れに対して目を背けず、その人らしい旅立ち
“人生との和解”に寄り添ってあげたい、そんな風に感じました。
臨死体験した人だからこそ語れる死生観というのもあり、死への恐怖心が払拭されます。
また
「人は生きたように、死んで行く!」それだけは確かなことのようです。
ちなみに、この本を読むきっかけになったのは、キャンドル作家仲間の
matyaさんのブログの中で、この本の著者の鈴木秀子さんの『幸福の答え』(海竜社)をご紹介していて、
「きっと(私の)感性に合うかも」というお言葉を頂き、直ぐさま手に取りました。著者がカトリックのシスターということもありますが、こちらの本で様々なエピソードに号泣し、他の作品も読んでみたくなりました。
「matyaさん、有り難うございました!」逆に今度は、ワタシからこの本、おススメですよ
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