この酷い処方。

食後
セルシン2mg×1 ベンゾジアゼピン(抗不安)
ロゼレム8mg×1 メラトニン
テグレトール200mg×2 三環系抗うつ剤 CYP3A4誘導
レメロン15mg×2 NaSSA抗うつ薬
セロクエル100mg×3 非定型抗精神病薬
ワイパックス0.5mg×1 ベンゾジアゼピン(抗不安)

就寝前
サイレース2mg×2 ベンゾジアゼピン(睡眠)
ハルシオン0.25×2 ベンゾジアゼピン(睡眠)
ヒルナミン25mg×3 フェノチアジン
ベンザリン10mg×2 ベンゾジアゼピン(睡眠)
ベゲタミンA×2 バルビタール、フェノチアジン
マイスリー10mg×1
デパス1mg×1 チェノアゼピン
アモバン10mg×1 シクロピロロン系
ユーロジン2mg×2 ベンゾジアゼピン(睡眠)
ラボナ50mg×2 バルビタール CYP3A4誘導
ベゲタミンB×1 バルビタール、フェノチアジン
メイラックス1mg×2 ベンゾジアゼピン(抗不安)

一つ一つ見ていくと、古いバルビタールからメラトニンまで、睡眠作用があるという薬を全部揃っている。
本当に馬鹿である。

考えてやったとは思わないのだが、この処方には救われるところがある。
食後のテグレトール、睡眠薬のベゲタミン、ラボナは強力なCYP3A4増強作用があるのだ。
おそらく、CYP3A4代謝系の薬剤は殆ど効いていないと思われる。

効いていないと思われるベンゾ系を先に減らすべきだろう。CYP3A4代謝系の薬剤が効いてしまうので、先にテグレトール、ベゲタミン、ラボナを減らすべきではない。

ベンゾ→セロクエル→アモバン→フェノチアジン→テグレトール、バルビタール。

恐らく最後のバルビタールを抜くのが一番難しい。