会でサポートしているある事例。
それは、精神医療の問題ではあるが、内容は、ただの犯罪である。
その加害者側の主役は、精神科医ではない。
精神科の診断を悪用した事件である。
何の精神疾患もない人を精神病患者に仕立て上げ、その財産を狙ったというものだ。
私の出る幕ではないと思ったが、その被害との因果関係を証明するために、その処方の危険性を証明するのに私が役に立つのならばと関与することにした。
これは、医療過誤ではない、単なる障害事件である。
私が驚いたのは、その事件が、精神医療の「レッテル貼り」を利用しているということだ。
病気をねつ造し、精神病患者というレッテルを貼り、被害者の全ての言葉を妄言とした。
考えれば考えるほど、背筋が凍る。
事件に関わった全ての関係者は、被害者の言葉を信じなかった。
ねつ造された診断書を信じた精神科医たちは、被害者を病院に寝かし続けた。
その被害者に問題行動があったわけではない。
暴言もはかず、不穏行動があった訳でもない。
「私は、精神病ではない。」
の一言を持って、『精神分裂症』(カルテに書かれた最初の診断名は、統合失調症ではない。)としたのだ。
一通り、証拠資料を検証したが、この犯罪は証明できると思う。
(詳しくはまだ書けない。)
私は、この被害者の味方だ。
少なくとも、「私は、精神病ではない。」という言葉をまず信じた。
味方は、まずそこから始めなければならない。
「精神病ではない」所から、事件を振りかえると色んな事が見えてくる。
この精神病を悪用した犯罪者たちは、『精神医療のいい加減さ』を利用したのだ。
事実は小説より奇なり。
どんなホラー映画よりも恐ろしい。
逆に云えば、この犯罪者達は、精神医療がいい加減で有ることを知っているということだ。
この事例の資料を作成してる間に、掲示板に薬を止めたいと書き込んでいた被害者が、親によって精神科に入院を強要される事態が発生した。
その彼女には味方が居ない。
その親は、彼女が「薬は苦しいから止めたい」という叫びを、病状の悪化としたのだ。
自分の子供の言葉を信じることなく、精神科医の言葉を盲信している。
先の事件の被害者と同じように、これは、親による虐待事件だ。
彼女には、なにより、味方が必要だ。
『精神医療のいい加減さ』を知っている味方が必要だ。
児童虐待の被害者が、4万4千人・・・・・・
ていあさんに「家族の壁」の記事で指摘されたように、私は、甘かったと思う。
そう判明しているだけで、4万4千人の虐待する親が居るのだ。
性善説で扱ってはいけない。
この問題を知ってから、ずっと考えていたことなのだが。
日本人は、性善説で物を考える習慣がある。
平和が長い恵まれた島国であるからか。
ルールは性悪説に基づいて作らねばならない。
人間は間違いを犯すものだという前提で、ルールは作らねばならない。
その意味で、医療保護法は、欠陥法である。その前提がない。
精神科医と保護者の間違いを防げない。
私に、何が出来るあろうか?
早急に考えてみたい。
意見を下さい。