精神科教育に教科書はあるか?という問いかけに対し、
先生から、ブログ上で回答頂きました。
ありがとうございます。
教科書はあると、
あるが、多くの精神科医はその内容(特に薬物治療に関して)を無視している。
薬物治療の対象とならないPTSD、神経症、依存症、摂食障害などの疾患にたいする内容が、薬物治療ほど詳しく記述されていないとの事です。
教科書も薬物療法中心で、かつ、薬の使い方も教科書を守っていないと言う事ですね。
教科書があっても無視しているということですね。
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こうしてこの問題を取り上げていると、
実際の精神科医から、ときおり(殆ど無いが)反論をネット上で見かける事がある。
その反論とは、
「精神科の事を判っていない。知らない。」
といったものだ。
答えになっていない。
そもそも、その常識そのものを疑っているのだから。
何故、教科書を無視するのか?
何故、薬理学を無視するのか?
何故、医薬品添付情報を無視するのか?
これについて、キチンと(精神科の常識を語るのではなく)薬理学的にどうなのか、医学的にどうなのかという答えが聞きたいのだ。
精神科医である前に、一医師であるのだから。
前にも書いたが、
これは、医師自身が、自分の身を守る為にも必要なのです。
製薬会社は、さすがにその点に長けています。
違法ギリギリなところで、薬の副作用を過小評価し、効果を最大に過大評価しています。
製薬会社の責任を問うのは、なかなか、難しい。
法的に問われないように、最大限の注意を払っているのです。
製薬会社と彼らと癒着した一部の精神科医のマーケティングに踊らされ、
事実上、この精神医療被害の全ての責任を精神科医が負わされる事になります。
最近、他科で抗不安薬、睡眠薬が処方されるようになり、依存に陥った患者の行く先も精神科ですね。
その患者に対する責任も、精神科医が負わされることになります。
他科に、薬物療法を推進したのも、製薬会社とつるんだ精神科医ですよね。
患者が沢山押し寄せるから、3分治療しか出来ない?
社会のストレスが増大したしたから?社会が悪くなった?
違います、製薬会社と貴方達の親分達が、病気の敷居を下げたから、患者が増えたのです。
3分治療しか出来ないとの言い訳は、国民には通用しません。
本当に、そう思うのなら、病気の敷居を意図的に下げた自身の業界を非難してください。
このように、製薬会社とそれと癒着した精神科医の責任は重い。
だが、
何故、教科書を無視するのか?
何故、薬理学を無視するのか?
何故、医薬品添付情報を無視するのか?
この問題については、純粋に一医師の責任が問われます。
裁判になれば、確実にそこが問われますよ。
精神科の常識を問われるのではない、社会の常識を問われるのです。
裁判では、白か黒かを争っているのではありません。
黒であることは、最初から明白で、
医師の処方権、裁量権が何処まで認められるのかを争っているのです。
あるTV局のディレクターが、私の主張をもってある精神科医を取材した。
その時の精神科医のセリフはこうだ。
「もう、何十年もやっているのに、今さらなぜ問われなければならないのだ。」
先生の言うとおり、今まで、国民に放置されてきたのですね。
それは、正しいから放置されて来たのではない。
人々の無関心がこの問題を放置して来たに過ぎない。
あまりの被害の広がりに、国民が気がつき始めたと言う事です。
裁判の原告としてこんなことを云う事は、わざわざ戦略を教えるようなものです。
あえて、云うのは、これ以上犠牲者を増やさないで欲しい、罪作りを重ねて欲しくないからです。
まあ、このブログをのぞいてくれている医師は、もう理解してくれていると思うので、
悪質な医師は、結局、裁かれる運命から逃れられないでしょう。