精神科に拘わらず、我々患者サイドでは、医療の教育システムを良く知らない。


漠然と、ドイツ語や英語で書かれた分厚い医学書を片手に勉強しているようなイメージを持っていないだろうか?

私は、そんなイメージを持っていた。

裁判の準備をしていく過程で、そのイメージは粉々に壊れてしまった。


この問題に取り組み始めた当初、

この日本の精神医療に、(国際的には非常識な)多剤大量処方やバルビツレートなどの古い薬、その他の日本特有の慣習(重度の睡眠障害に少量のコントミンを使うなど)が、残っている理由が良く判らなかった。


何故、こんなものが残っているのだ?

これは、最後まで腑に落ちなかった。


ついに、判りましたよ。


簡単なことだった。

(あらかじめ云っておくが、全員がそうだとは云いませんよ)


以前から、医師が、医薬品の医師向け添付情報を尊守していないことを指摘して来ましたが、事態はもっと酷いことに気がついた。


これは、私と同じように、裁判をやっている人と情報交換していた時、教えて頂いた情報である。


その方が精神科医にある質問をした。

「大学では、どのような教科書を使うのですか?」

その答えはなんだと思います?

答えは、なんと「教科書は無い。」


・・・・・・・・・・。


「どうやって勉強するのですか?」の質問に、

答えは、「先輩のやり方を、見て倣う。」


へ?・・・・・・・・・・。


そんなことが当り前なのだろうか?

信じられない。


個々の精神科医が勉強不足なのはうすうす知っていたが、これは教育システムにも問題がありそうである。


確かに、そう考えれば、納得がいく。

臨床経験しか、学んでいないのである。


そうであれば、精神科に、薬理学もエビデンスに基づいた科学的な診断も無いことは説明がつく。

多剤大量処方や古い危険な薬が残っていることも、説明がつく。


これは、今のところ、一つの情報として聞いただけのものです。


だれか、精神科の教育システムを詳しく知っている方、この情報ください。