良く聞かれる反論は、


「メリットを受けている患者もいる。」


である。




では、メリットを受けている患者の割合はどれくらいであろうか。


正解は、5人に1人である。


(長期使用になれば、そのメリットを受けた1人も居なくなる思うが)




先日、引用したチャールズメダワー氏の講演録に、恐るべき抗うつ剤の事実が記述されている。




http://www.yakugai.gr.jp/topics/file/20051123_lecture_ja.pdf


http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20100903144858220


パキシルの効果について


http://ameblo.jp/sting-n/entry-10617437443.html




メダワー氏によれば、抗うつ剤のメリットを受け取れるのは5人に1人と言う事だ。


これは、最近の米FDAの調査とも一致するし、


GSK社のパキシルにおける大うつ病患者に対する臨床試験結果は、10人に1人である。




云い方を変えれば、1人の為に残り4人が、単にリスクにさらされて居る事になる。


そのリスクとは、


副作用activation shydromeの出現率は、4%。


その他を含めた副作用発現率は、68%である。




100万人の薬物治療をしているうつ病患者のうち、


効果があるのが20万人。


効果が無いのが80万人。


副作用は、70万人に発現する。




これが、事実ですよ。


もう、あいた口が塞がらない。




で、効果がある患者を見分けるには、実際に飲ませてみなければわからないのだ。




さらに、恐ろしい話をしましょう。


抗うつ剤の認可にあたり、8つの臨床試験を実施する。


そのうち2つに、プラセボより有意な効果が認められた2つの試験があれば、薬は認可されます。


残りの6つの試験結果は公表されません。


さらに、臨床試験は、製薬会社自身の手において実施されるのです。




そして、薬の発売後、数年経ち、被害者が大勢現れ、被害者が声を上げ、被害者側がこの事実を実際の被害で証明するまで、改善されることはありません。


その頃には、製薬会社はまた別の薬を、申請します。




これは、世界共通の出来事ですが、


日本の場合は、改善されるはずのバルビツレートやベンゾジアゼピン系の薬がそのまま放置されているのですから暗澹たる気持ちになります。




反論のある人はいますか?