取捨選択を迫られた時。

否応なく何かを選択し、何かを捨てねばならない。


それは、失う苦しみは、得られない苦しみの何倍も苦しい。


連休中に、同業の社長が相談に来た。

「どうしようもないんだが、何も捨てられない。」

親のスネも両足かじったし、もうかじるスネもないのだと。

「自分から捨てなくても、いずれ捨てさせられることになるよ。」

と答えた。


底を打たねば上がらない。

ホントにそのとおりだと思う。

自然界の法則にもそっている。


自分の胸に手を当ててよーく考えてみる。

自分の底はどこだと。

自分には、最低何が必要かと。

そして、一つずつ、すこしずつ、鎧を脱いで行く。


若い時には、車が命だった。

だが、車をやめてみれば、あれほどの執着は一体何だったのだろうと思う。

そこにあったのは、くだらないプライドであったということだ。


そんなものだ。


僕に残された贅沢は、今の家くらい。

(それも、次の生業の為の布石である。)

一時、3000万円を超えた年収は、激減。エリートサラリーマンや公務員にも及ばない。


沈む船から、荷物をどんどん捨てて、やっと浮いてられる状況になった感じ。


今、捨てることに苦しんでいる人に伝えたい。


楽になるよ。