失業率がほぼ6%に達しようとしている。
数字上の見せ掛けの景気が回復しても、失業率は増える一方である。
つまり、GDPが成長しても、庶民の生活がよくならないとか、こういう風に失業率が増えるという事は、簡単に言えば上手く金が回っていないということである。
最大の原因は、膨れ上がったバーチャルマネーの存在である。
つまり、バーチャルな部分が膨らんだり縮んだりしているしているだけなのである。
みせかけの成長の付けは、全額、政府の財政赤字である。
リーマンが破綻した時に、この余分なマネーが適正水準まで縮むと想定したが、そのマネーの作り手は、再び膨張をしようとしている。
ほんとしぶとい。
(金融マーケット同様、このままでは、金そのものの価値さえ問われかねない状況である。)
この不況はいつもの景気循環の不況ではない。構造不況である。
経済モデルそのものが限界にきているのだ。
経済モデルそのものを変えなければ、いつまでも解決しない。
そもそも日本のサラリーマンの数は多すぎる。
高度成長時代には、もっとも優れたモデルであったのだろう。
だが、成熟期に入った今、サラリーマンを中心にした経済システムが立ち行かなくなっている。
欧米の水準に合わせれば、東京で働くサラリーマンの半数が失業しても不思議ではない。
(今盛んに言われる地方分権は、この余剰な東京のサラリーマン層を吸収するモデルでなくてはならない。)
収入が半分になるか、収入が減らなければその分失業率が上がるのはもう明白である。
こうなるともうヤケクソだ。
なんとか、生きる道を見つけたい。
若い人が農業に興味を持つのは、至極当然である。
そして、判断として正しい。