中小企業の社長が、会社の借金の個人保証させられるのは前にも書いた。

会社の借金=社長の借金。


こんな事を、十数年続けていると、金銭感覚が完全に麻痺する。

毎月、○○万以上のお金を用意しないと会社が潰れる。

5万、10万の話をついついないがしろにしてしまう。


黙々とお金払った。

(いやいや払わされた。)


5年くらい前に、大赤字を出して依頼、金融機関の融資を受けられない状態が続き、気がついてみれば、借金がなくなってる。冷静になって考えると会社のランニング費用の1.5倍くらいのお金を毎月払ってきたことになる。

気がつけば、返したお金、実質1億円。


年額2000万円。

今年は、お給料無しで2000万も借金返済。

もう、意味わかんない。


そして、追い込まれて追い込まれて、支払い続けた結果。

結果、ほぼ借金の無い会社が出来上がった。

無借金の会社。


個人的な清算も、終わりつつある。裁判もあと一つだけ。

これとて、僕が損害賠償請求をしてる側なので、取られる話ではない。

長くお付き合いしたサラ金業者さんたちとの清算も全て終了。


残りの裁判の件が片付けば、公私共々、綺麗さっぱりな状況となる。


47歳にして、プラスマイナス、ゼロとなる。


世間様の常識からすれば、47歳で、ゼロの人間なんて全く価値が無い。


僕の言い分は、


・5年で、1億円返した。

・毎月○○円のお金を返してきた。

・13年間、会社潰さなかった。


などなど。どれもこれも形にはなっていない。

目には見えない。


借金も甲斐性のうちと言ってくれる人も居るが、ほんとに心から理解してくれているかは怪しい。

(やっぱり、実家が自営業の女性のほうが、そのあたりの物分りは良い。)

判ってくれるのは、同じ中小企業の社長さんのみ。


13年間で、僕は全くの別人となった。少なくとも僕の中では。

これから出会う人は、当然この僕の歴史など知りはしない。

この今の僕が全て。

何を語ったところで、殆ど意味はない。

金回りが多少良くなっても、ただのボンボンかヤクザか、どちらかに分類されるに決まっている。

(サルサ界では、僕の昼間の顔を誰も知らない、皆の評価は’得体の知れない人’だ。)


願わくば、

この時代の積み重ねから出来上がった僕のオーラみたいなものを見れるヒトに出会いたい。

ある人には、どす黒い汚い色に見えるだろうし、別のある人には、輝くものにうつるかもしれない。


オーラとは、背後の別に目に見えないゆらゆらした炎のような形をしたものをさすのではない。

僕らぐらいの年齢になると、その姿、形、顔つき、皺にも、禿げ頭にメタボなお腹にも、その人の過ごした人生が確実に刻まれる。それを称してオーラと僕は呼んでいる。

そうなったのには、必ず理由がある。


実は目に見えているのだと思う。

昨日の王監督の姿、形にも確実に出ていた。


ヒトは見かけじゃないというが、見かけで大体のことは判るはず。

僕の事を怖いと思うのなら、その人にとって僕は怖い存在なのだろう。

きっと、それは当たりだ。


見た目が好きの半分は、そう言うことだと思う。


だから、見た目が好きといわれたい。