アメリカ政府が今回の救済に既に用意した金額。
AIG救済の9兆円に驚いていたら、もう95兆円に積みあがっていた。
日本の金融危機の時が、15兆円。
どれだけ凄いか、この桁の金額に実感は無い。
でも、まだまだ増える。
アメリカの金融当局は、比較的傷の浅い日本の金融機関に期待しているようだ。
何度も言うが、これは人事ではない。
未熟者ながら、日本への影響を考えてみる。
アメリカ経済の失速による輸出企業の業績低下。
ドル安による資産減少(米国債、米国の私募債、外貨準備高)
ドルの信用低下による銀行の不良債権の増加。
プラス要因は、輸入品が安くなることだが、需給状況を考えれば、それ程安くならない。
日本の保有する対外資産は400兆円と言われている。
(推定で80兆円くらいと言われている。)
ドルの外貨準備高が85兆円の殆どが米国債。
個人の金融資産が1500兆円そのうち対外資産が40兆円。
(ドル建て資産の割合わからず。)
10年前より、割合としては、少しは改善されているが、やはり日本は、米国の財布だ。
これは、全く持って乱暴な数字だが、今、160兆円くらいのドル資産が危機にさらされている。
なぜこんな事が起きたのか、僕なりの答えはこれにつきる。
(希望的観測を大いに含む。)
・(消費)市場の拡大の余地がない事。
・見せ掛けの経済成長が過ぎた事。
・それを生み出した金余り。
現在の日本の貿易依存度は、第一次生産品の値上がりもあって20%前後と思われる。
70%、80%の韓国や中国は、日本より確実に影響を受ける。
今回、弾けたのは、間違いなく余剰資金だ。
それにぶら下がっていたものが、まず傷つく。
輸出関連企業の業績悪化は避けられないが、幸いなことは、日本の製造業は体力がある。
製造業は、もはや国に属していない。
不況業種は、まず金融と不動産。
その他の業種も確実に巻き込まれる。
特に、その余剰資金で生業を立てている業種が一番あおりを食う。
小金持ち相手の高級外食店、おネーちゃん店、ブランド店。
僕は経済ジャーナリストではないので、怪しい経済論評は此処までにする。
此処からが僕の主張。
以前、香港にオフィスを持っていたことがある。
丁度その時に、アジア通貨危機が起こり、香港も不況となった。
香港は、まさにブローカーの国(地域)だ。
(僕は香港やシンガポールを国として経済比較することに違和感を覚える。)
ブローカーの国ならでは出来事はその時起きた。
僅か1ヶ月の間に家賃が半分になったのだ。
収入が半分になったら、支出も半分になれば良い。
実生活に影響は無いではないか。
これからの対処法は、量より質を取ること以外に無い。
何度も言うがまず捨てるべきはプライドだ。
他人と比較する愚かなプライド。
無くなるのは余分なもの。
そう考えれば、僕は心地良さすら感じる。
塾代10万円かけるのは、もう止めれば良い。
プラズマテレビとダイソンの掃除機買えば、あとは壊れた物から買い換えれば良い。
洋服は、よそ行きの数着と普段着が数着あれば良い。
この10数年の日本経済の停滞は、実は、日本人にそうした心構えを叩き込んできたのではないか。
地方の疲弊が言われるが、これからがチャンスだ。
何度も言うが、政治家は、地方の農業、製造業に金を回せ。
そして貧乏人は地方へ帰るのだ。
東京へは、年に数回来ればよい。
処方箋は、実は簡単なことだ。
国内産業を強化して、全ての自給率を上げろ。現物の生産に物、金を集中するのだ。
そして、さらに貿易依存度を下げろ。
余ったものを諸外国に売れ。
これ以上の国際化は、国益に反する。
僕の20代の頃は、家賃が収入の5分の1が適正といわれた。
今は適正が3分の1、現実は2.5分の1位になっているのではないか。
そろそろオーナーさんも限界だろう。
オーナーさんも家賃を下げるのが正しい選択だ。
空いているよりマシ。
もう、消費経済を拡大する余地などどこにもない。
またサルサの話になるが、こんなに金のかからない遊びを僕は他に知らない。
自ら創造する遊びは、ますます流行るだろう。
他人の用意してくれた遊びは金がかかるが、自ら創造する遊びは金がかからない。
やはりその辺りに次の仕事のチャンスがあるのだろう。