うつのよーこちゃんと話をした時に、

何がしたいの。と聞いた。


答えは

「・・・」


これはまず、自分探しから始めるしかないってことか。

君は、何してれば、幸せなの?


聞けば、脚本家の専門学校やら通訳やら一応のチャレンジはしているようだ。

脚本家も通訳も超難関。能力あってもなれん。


若い人は、自分のアイデンティティを職業や会社に求め過ぎだと思う。

それで自分の価値が決まるくらいに思っている。


そんなことは、絶対ないのに。


いきなり職業を自分のアイデンティとすると、生きる選択肢がいきなり狭くなる。。

目的と手段を混同してはいけない。

職業は、幸せになる為のあくまで一つの手段です。もちろん良い手段であればそれに越したことはないが。


職業を考える前に、どうなれば、自分は幸せなのか、胸に手を当てて聞く必要がある。

良い子で育ってきた人は、まず、その自分の思い描く幸せが、親の望む幸せなのか、自分の幸せなのかを考えると良いと思う。

真面目な子ほど、自分の幸せより、親の幸せを優先してしまう。

(今でもそうなのかは不明だが、タイの売春宿で働いていた少女達は、皆親の為に働いていた。)

親の幸せを実現したところで、子は幸せになんかなれっこない。

これも本末転倒。

僕は、友人宅で良い子を発見すると、意地悪したくなる。


最近、洗脳を研究中なのだが、洗脳の第一歩は、まず他の情報を遮断することだという。

箱入り娘は、外に出してもらえないから、極端に情報が少ない。

情報は、親によって制限される。結果、親の思うまま育つことになる。

これは、かの北の国民が情報が得られないのと実は同じことだ。

だが、内に篭る人の最大の問題は、そのうち自ら外の情報を拒むようになることだ。

かりに外の情報と接しられる環境にいても、情報の選択方法を知らなければ、結局同じことだ。


広く、外を知る事以外に洗脳を逃れる術は無い。

そして、TVや、インターネットで情報を知るだけでは不十分だ。

いや、洗脳の罠は、TVや、インターネットにこそ氾濫している。

一歩的に流し込まれる情報によって、今度は、知らず知らずのうちにサブリミナル効果で洗脳される。

情報を選択する能力が必要となる。


僕が若いころは、良い大学に行って、良い会社に入るのが常識だった。

20代で結婚をして、子供を2人作り、そしてまた、自分の子供達に良い学校に行かせ良い会社に行かせる。

みなそういう風に洗脳されていた。

リアルな僕を知っている人が聞いたら、信じられないと思うが、

僕もそんな幸せを思い描いていた。


でも、それって親の描く幸せそのものだ。僕の描いた幸せではない。

核家族も昭和の後半に生まれたものだし、総学歴社会もそう、大企業がこれだけ育ったのも昭和だ。

不変ではない。


バブル崩壊辺りから、学歴の神通力が衰え始めた。そしてベンチャーが育って大会社(お役所)信仰が衰えると思いきや、また後戻りを始めた。だが、大企業には、かつてように人を抱える余裕は無い。そして中途半端な会社はドンドン吸収され、中途半端なサラリーマンは職を失うか、低所得に甘んじることになる。


もはや東京で、結婚をして、子供を2人作り、良い教育を受けさせるには、年収1000万では足りない。

東京では、金持ち以外子育てをするなということだ。すれば、辛くなる。


そろそろ、東京はそう言う場所だというコンセンサスを取った方が良い。

この異常事態は、すぐには解消されそうも無い。


もう自ら方向転換するしかない。

親の世代の描く幸せを基準にしたら、大半の人間が不幸になる。

言い換えれば、学歴や職業や消費をステータスにすると大半の人間が不幸になる。


付いてる職業や消費でしか、幸せを感じられない脳を変える以外にない。
いつかは皆、そうなっていくと思うが、この下降スパイラルで生き抜くには、早く気付いたモン勝ち。


サルサの世界には、別の価値観がある。

少なくとも、そこには学歴も職業も問われない価値観の全く異なる世界がある。

そこに飛び込んだものだけが知ることのできる事実。


自らが変わる以外に方法はない。


よーこちゃんは自らそういった。


僕のような我の強い人間こそ、その思い込みを改めるのは難しい。

何度も何度も、打ちのめされて、砂を噛んで始めて改めることができた。

いや改めさせられるのだ。

自力で変わるのはさらに難しい。


けれど、打ちのめされている今こそ、変われる唯一のチャンスだ。

変わりさえすれば、優位に立てる。

薬飲んでる場合じゃない。


天は自らを助くるものだけを助く。