フェルメール光の王国展 | フィーリングメッセージ

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伝えたいメッセージを紹介します

先日、フェルメールの光の王国展に行って来ました。

まだ銀座では8月26日まで期間の延長とのことですが、池袋での展示は、その日が最後ということで、迷う気持ちの中、背中を押されるようでした。

全37枚のフェルメールの複製画が一変に観れるんです。

確かに一枚一枚ではわからない、フェルメールの世界感を味わってきました。



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男性が女性をワインで誘惑しているところです。でも、女性はそのことに気づいているかのように、見ている私たちに、目を投げかけています。

そして、その結果は影となっている後ろの男性が肘をついて横を眺めている姿から感じられるという、一枚の絵に時間差で男性の行動を2つ入れ込んだ作品にも観えると解説者の方が話していました。

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フェルメールが有名なのは動的なものを封じ込める画力、最高の瞬間に向かって完成させていく力は、他の絵には観られないものだなと思います。

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絵の中に共通するものをさがしてみるのもフェルメールの絵の魅力とのことですが、私にはわかりません。

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ものを見るとは、心の目で見ると分かっているので本来ならば写壁のガラスに写ってないとならないものも意図的に描かれていなかったり、解説を聞くだけで、面白いです。


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物語のない物語。それがフェルメールの特徴。それ故に、多くの人を惹きつけるのでしょうね。


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経過した時間をそのまま抱き留め、

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絵を見ている人達にも絵を見ていることを自覚させる。


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私たちを気づかせる実験をしている。
とのことですが、そんな意図を持った画家を知らない為に、解説なしは中々気づきにくいです。ただこの絵は、まるで真ん中の女性達をこちら側から覗き見るかのような構図は、不思議な気持ちになりました。


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幾何学的な美を見つける。
それは、ある種の時間旅行をしているかのよう。額縁も幾何学的で美しい。








フェルメールの絵は
動的なものを封じ込めることに見事に成功していて、その一瞬の切り取るチカラがすごいと言われています。

私も空の写真を撮りますが、その一瞬の為に何枚も撮ります。

絵を描くことは、最高の一瞬を極めていくことなんだと教えられました。