先週の土曜日に宮崎駿さんの映画、君たちはどう生きるかを鑑賞。
以降、若干ネタバレ注意。
メッセージ重視でストーリーは夢か幻か現実か難しい。
メッセージは世界や日本の子供たちに向けたものというより
第1義的には、自分が育ち築いてきたアニメ界に対する
ものではなかろうか。
ご長男を含む、結構な大人たちに向けてなのでないかと思われた。
そう考えるといくつもの仕掛けが腹落ちする。
それを通じて広く想いを伝えたかったのかもしれない。
タイトルの書籍は登場し、奥底では関係するのだろうが
あまりそれに依るところではない気がする。
むしろ上記から注意をそらすための仕掛けの1つかもしれない。
さらに広告をうたなかったのも、映画内のメッセージに
直結する気がして、自分(観客)もアオサギにしてやられた感が
あった。きっと広告なくともアニメ界の人は見るだろうし、
ヒットすれば新しい取り組みとなるであろう。
幼少時代のご自身の体験、想い出、さらにはノスタルジーも
含まれているのであろうが、母親と火の象徴は謎である。
この映画をどこまで純粋に作ることができたのか、
興味があるところである。