Aさんが
出国命令制度という
在留期限が切れた外国人が日本を出てから
1年は再入国できませんよ…という
処分が甘い方の制度を利用して
帰国を決めてからというもの、
Aさんから私に
その事に関する質問が
度々届くようになりました。
Aさんが帰国を決めた以上、
出国命令制度を利用できれば、
それがAさんにとって
最善
だと
私は考えたのですが、
もともと
このまま(不法滞在のまま)
日本に居続けたい
と考えていたAさんにとっては
帰国するということ自体が
不利益かつ不名誉なことなので、
私にこの制度を利用して帰国したいと
返事をくれたものの、
二の足を踏んでいる様子が
見て取れました
私は、
制度の説明、法務省のウェブサイト、
その他いろいろな事例を挙げ
丁寧に
丁寧に
説明しました。
それから、
万一、今の状態で
例えば
警察官からの職務質問などで
不法滞在者だとバレた場合には、
この制度を利用できず
退去強制処分となり、
再入国できるまでの期間が
5年になることや
取り調べのために勾留される場合もあると
何度も
何度も
伝えました。
加えて、
Aさんの周囲に
多大な迷惑がかかること含め
不法滞在のまま日本に居続けることの
デメリットを
事細かに説明しました。
不法滞在状態では
日本で何の権利も主張できないこと、
例えば、
銀行口座を作れないし、
不動産の契約もできないし、
病気になっても
医療機関を受診できないこと。
とにかく
身分証明書を提示しなければならない
いかなる手続きもできないこと
などです。
色々説明する度に
帰国を決心するAさんですが、
しばらくすると
その決心が揺らぐようでした
そんなある日、
Aさんから食事に誘われました。
答えは当然、NOです
すると、
「帰国の日を決めたから、
それまでにしなければならないことを
相談できませんか?
できれば、
メッセージではなく
直接相談したいのです。」
そう言われ、
断れなくなってしまったのでした